主人公が監督の野球漫画『ラストイニング』あらすじ・見所・感想を紹介していきます。
弱小高校の監督になった主人公が1年間で甲子園を目指すこの作品は、「野球で甲子園」という定番の題材ながら、監督が主人公なのとスポ根漫画とは違い、僕が知ってる野球漫画の中で一番リアルな漫画だと思います。今回はこの『ラストイニング』についてご紹介します。
このページを読めば、あらすじや登場人物、見所を十分理解できる内容となっているので是非最後までご覧ください。
キャッチャー出身の監督が主人公『ラストイニング』あらすじ
まずは『ラストイニング』の設定やあらすじについてご紹介します。
作品の概要について▼
元高校球児の詐欺師が、監督になって甲子園を目指すという邪道野球漫画
見所は勝利至上主義の采配と野球論。チームの禁句は「さわやかさ、ひたむきさ、正々堂々」と、野球ファン必見の野球漫画となっています。
練習描写も豊富にあり、野球の戦略的な部分に焦点を当てており、その他にも学校売却や監督の後ろ暗い過去話など、圧巻の面白さなので純粋におすすめ作品です。
『ラストイニング』 登場人物の名字は埼玉県の市町村名(ネタバレ含む)
『ラストイニング』は一線級ではない登場人物が力を発揮することで、主人公(監督)に貢献する作品です。
ちなみに登場人物の名字は埼玉県の市町村に地名になっており、野球部の人数が多くてもわかりやすいです。そんな彼らをさらっとご紹介します。
鳩ヶ谷 圭輔
主役は元高校球児でインチキセールスマン鳩ヶ谷が主人公
廃部の危機を迎えた伝統校が、類稀な野球眼を見込み、かつて審判を殴った鳩ヶ谷を監督として迎え入れる。
「ひたむき・爽やかを全否定」し、独自の知見とデータ重視の戦略で、甲子園出場を目指す鳩ヶ谷の異端児っぷりが面白い。
日高 直哉
彩珠学院高校野球部のエースピッチャーで高い野球センスを持つ。
非常に我が強く、当初は鳩ヶ谷圭輔の指導に反発していたが、次第に認めていき、甲子園に行くには「監督が必要」と思うようになっていく…。
八潮 創太
彩珠学院高校野球部のキャッチャー。
非常にまじめな性格で何事にも創意工夫を欠かさず、納得がいくまで追求する頑固な一面もあり、鳩ヶ谷圭輔の評価は高く、彼を中心に采配を振るうことも多い。
『ラストイニング』は八潮くんが準主役、特に日高とのコンビが熱い
美里 ゆり子
「ラストイニング」のヒロインであり、彩珠学院高校の経営監査室マネージャー。
当初は彩珠学院高校再建のため野球部を潰そうとしていたが、野球部が勝ち進むにつれてサポートをするようになっていく。
美里さんのツンデレっぷりにハマる
『ラストイニング』主人公の見所3選(ネタバレあり)
高校野球の面白さだけじゃなく、野球の戦術や駆け引き、心理戦が上手く描かれていた『ラストイニング』には見所がたくさんあります。
その中でもおすすめのポイントを厳選してご紹介します。
視点が高校野球の監督
『ラストイニング』は、ゲームの駆け引きや練習の狙いなどが、他の野球漫画とは一線を画しています。
監督の視点・捕手で詐欺師という前歴もあって「選手を、投手を、人間をコントロールする」という視点がめちゃめちゃ面白く、一方でこの漫画の凄味は、人事を尽くした指揮官が最後は選手達に全てを託す展開にこそあり、実際に野球をやるのは「監督じゃなく選手」であって、その部分が監督を主人公としたからこそそこが際立っている。
▼感想/見所「僕はまだ野球を知らない」データオタクが主人公の野球漫画 - nounashi.manga
いにしえの根性論を嘲笑いながら、野球の面白さを堪能しまくる
リアルな野球漫画と描いたが、野球がわからなくても読める(帯にも書いてあった気がする)キャラも魅力的であれば野球の魅力もわかる作品。
『青春・根性・ひたむきさ』を描こうとしないが、登場人物が勝利を目指す中で自然とそれらを描く、戦術的な描写も多いがスポ根として熱くなれる要素も多いので経験がない方でも楽しめるようになっている。
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キャッチャーの面白さがわかる作品
「ラストイニング」が野球ファンに愛される理由の一つに監督の視点が面白いと書いたが「捕手の視点」もこの作品は多い。キャッチャーに重きを置いていて、思考パートが多く、勢いよりもプロセスを楽しめる
監督の鳩ヶ谷と捕手の八潮の関係性見てると野村と古田のような師弟関係も魅力的で、捕手としての八代の成長が最高です。
まとめ・感想
最後までご覧いただきありがとうございます。『ラストイニング』を紹介してみました。捕手や監督の目線に立ち、与えられた戦力で困難をどう乗り切るかという状況設定には論理的超感覚的な説得力があり、毎回緊迫の勝負・人間ドラマを展開してくれる作品です。
全44巻とかなり長いですが、興味があれば是非読んでみて下さい。