風呂敷の広げ方と畳み方が漫画史上唯一無二『からくりサーカス』感想と見所紹介

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人間と殺戮を繰り返す「からくり人形」が絡むアツすぎるバトル漫画『からくりサーカス』伏線回収の最多記録保持作品ではないかと思われる程、緻密に伏線が張り巡らされた作品。まさにからくり。次々に物語が繋がっていく様子は壮観。

人間の頭の中でこれほどまでに壮大な物語が作られ、それを漫画という手法で表現できる事に感動する。中盤に神がかり的な盛り上が来る、少年漫画の大傑作

この記事を読ば『からくりサーカス』あらすじや登場人物・見所を十分理解できる内容となっているので、是非最後までご覧ください。

 

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『からくりサーカス』のあらすじ

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まずは『からくりサーカス』の設定やあらすじ・概要について紹介していきます。

 

作品の概要について

  • ジャンル 少年漫画・ダーク・ファンタジー
  • 作者 藤田和日郎
  • 掲載誌    週刊少年サンデー
  • 巻数 全43巻
あらすじ…

遺産相続絡みで命を狙われる少年・勝と人を笑わせないと死んでしまう病にかかった男・鳴海、そして勝を助けるためにからくり人形を操る女・しろがね…。三人の運命が交錯する時、“笑顔”の本当の意味が…!?

自動人形と、人形破壊者の物語。人間の方も人形を操って戦う、いろんなギミックのある人形同士の戦いが面白い、黒幕のゲスっぷりが凄まじい、命は有限であるし、人はもろく儚いからこそ、美しいのだと。

 

『からくりサーカス』の見所3選

繰り返し読んで深まる面白さがある一方で、記憶を無くして最初から読みたくさせてくれる、私にとって唯一無二の漫画『からくりサーカス』のおすすめの見所を厳選してご紹介します

 

様々な因果を巡って語られるストーリー

「相手を笑わせないと死んでしまう」奇病ゾナハ病を患った」男が、「父親の遺産160億を一人で受け取らされた為命を狙われる事になった」少年と「その少年を命がけで守る」謎の美少女と出会って巻き込まれる胸熱バトル漫画

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(出典:からくりサーカス)

登場人物はちゃめちゃに多いし時系列とか伏線とか入り乱れてるんだけど、無駄な話も、無駄なキャラもいなくて、敵味方問わずサブキャラ達の描写をしっかり描ききってるし「圧倒的な絶望」と、怒涛のラストで迎える「最上級の幸福」を堪能できる。

 

壮大な物語、完璧な伏線回収、世界観

伏線回収の最多記録保持作品ではないかと思われる程、緻密に伏線が張り巡らされた「まさにからくり」作品。最初から様々な伏線が編み込まれてて何度も想像を超える展開の連続、どんでん返しに次ぐどんでん返し、伏線に次ぐ伏線の壮大すぎる物語。

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(出典:からくりサーカス)

物語と物語が繋がった瞬間のカタルシスがでかい映画や漫画を見たい、という願望を常に持ち続けてて、そう言い続けてるのは間違いなくこの作品のせい。

 

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強いメッセージ性

からくりサーカスは悪と悪か正義と正義の戦いじゃなくあくまで自分達の恨み辛み世界規模でぶつけ合う人形と元人間の中に熱い心を持った青年と気弱な少年が成長する熱量の中に感動があるメッセージ性の強い作品です。若干の冗長感は否めないが機械仕掛けの舞台が終幕を迎える。脈々たる自動人形との死闘の結末。

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(出典:からくりサーカス)

「愛」が齎す物語のフィナーレ、長き運命と人生のカーテンコール、素晴らしきサーカスに拍手喝采を

 

サブキャラクターつとっても死に様の描写が見事

個人的に好きなのがそれぞれのキャラの死に方で、精一杯生きた上でカッコよく死ぬ。登場人物が皆筋が通っている。敵味方関係無く、全員が筋を通して戦い、生き、笑う。登場人物の感情に無駄が無い

「死にかけていた仲間がなんだかんだ助かる」といったような漫画的な、主人公補正、ご都合主義ではなく、厳しい現実が叩きつけられる展開も惹きつけられる。

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(出典:からくりサーカス)

藤田和日郎作品において最も重要な要素の一つが「笑い」。特に本作では、「人間」か「人形」かの差は笑えるか否かという事に集約されている。泣くだけでは人間ではない。物語の始まりから終わり、数十年数百年続いた恋のしがらみ、家族という繋がり、人形達の忠誠とココロの動き、これが少年漫画とは思えないほど考えさせられる。

 

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アニメ化おめでとう

アニメ化は嬉しいけど原作が長過ぎるので、全部原作通りにするとなると1話1巻でやっても4クールは必要 、同原作者作品「うしおととら」という前例からみて、尺的にどこかカットするは、ほぼ間違いないんだろうなあ…

 

3クール36話……。43巻ある原作を36話にするのはどこをカットするかとう問題ではなく、別物に作り直さないと成り立たないのかなぁ…

 

 

まとめ

『からくりサーカス』を紹介しました。人形を扱ったサンデーの大ヒット長編漫画です。とにかく熱いし泣ける。伏線とかの回収も見事。瞬間最大風速が凄い、全43巻あるので、アニメ化を期に原作を読むなら、とりあえず3巻まで読んで、出来たら7巻まで進んで、その後は、なし崩し的に全部読めるはず

 

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