『盾の勇者の成り上がり』あらすじ/感想・見所について
夢見がちに憧れを創作した凡百の異世界転生とは違って、不当な扱いを受けてなお成り上がる自己実現的な発想はちょっと新鮮な作品、『盾の勇者の成り上がり』を紹介していきます。
この記事を読めば、あらすじや見所を十分理解できる内容となっているので、是非最後までご覧ください。
『盾の勇者の成り上がり』について
まずは『盾の勇者の成り上がり』の設定やあらすじ・概要について紹介していきます。
作品の概要について
- ジャンル 異世界ファンタジー
- 原作 アネコユサギ
- 作画 藍屋球
- 掲載誌 コミックフラッパー
- 巻数 既刊19巻(2021年9月現在)
あらすじ…
勇者として異世界に召喚された尚文は、冒険三日目にして仲間に裏切られ、すべてを失ってしまう…。他者を信じることのできなくなった尚文の前に、一人の少女が現れるのだが…!?
当時素人だった「アネコユサギ」という人が原作者で小説投稿サイト「小説家になろう」にてPVが3億を突破したとかでWEB小説家になり、有名になり書籍化され更に有名になり、アニメ化までされた作品、勇者として異世界に転されるが武器は「盾」序盤に「異世界モノ」には珍しく胸糞展開が塩梅となって襲ってくる作品です
スピンオフも出ています。
なろう系のアニメ好きなんだけど、最近の二番煎じ狙ったような作品は制作側も低予算で作りたいせいか、話が最初から総集編みたいな形でそのまま終わるのが多くて困る。盾の勇者くらいしっかりとした筋のあるアニメ化をして欲しい。
『盾の勇者の成り上がり』はここが魅力
異世界で陰湿で不条理極まる理不尽を散々味わう
これまでの異世界転生ものとは違い、主人公が防御専門の聖武器、盾の勇者(ほぼ防御スキルしか無い)かつ裏切り・迫害から始まるダークな物語。
勇者の一人として召還されたにもかかわらず物語冒頭から主人公が裏切られ、冤罪をかけられ序盤は胸糞悪い展開が続く転生モノには珍しいマイナスなスタート、そんな周囲から冷遇される状況から甘えを捨て、苦労から冷徹さを得ていく成長過程がこの作品の魅力。
他の異世界転生系のアニメと違い終わり(元の世界に戻る)が見えており、終わったと同時に絶大な悲哀感に苛まれる気がする。
ゲスだけどw何だかんだ優しい主人公
主人公が理不尽に虐げられやさぐれて外道に成り下がるけど、結局良心を捨てきれず(捨て猫を拾うヤンキー的なアレ)、出来ないこと・弱いことを認め、その部分の役割は他者に委ねて自分の強みに徹する様子や、人間不信に陥るも何だかんだで優しい主人公の「尚文」がすごく良い。
人間の悪い部分が露わになっているようで胸糞悪いところがあるが、主人公がこんな状況でも生きようとするその心に惹かれてしまう
どん底状態から始まって敵対するのがゲスばっかりなので異世界もので主人公がチート的な能力持ってても嫌な感じがしない、ってのは上手い
ヒロインのラフタリアが可愛いすぎる
「盾の勇者の成り上がりは」ヒロインも魅力的、ラフタリア(奴隷階級でヒロイン。勝気で戦闘担当)、アトラ(獣人幼女)ヒロインが主人公のみならず読者の心も癒してくれるので没入感も味わえる、特にラフタリアはラブコメヒロインとして今時珍しいくらいストレートな正統派ヒロインの造形なので本当に素晴らしい
序盤に裏切られた主人公は、濡れ衣を着せられ、仲間を得られないという超不遇の主人公が、病もあり奴隷として捕らえられていたラフタリアを「終末世界に降り立った女神」的に仲間に新ヒロインの登場し逆境から「成り上がる姿は痛快」
『盾の勇者の成り上がり』まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。『盾の勇者の成り上がり』を紹介しました。異世界に飛ばされそこでの扱いの理不尽。全てが不幸に見えながらも、よく見れば恵まれているかもしれない主人公。こんな苦労する勇者も見た事ない。他の転生モノとは一味違う面白さの作品です。興味があれば読んでみて下さい。