感想・レビュー『食糧人類』ネタバレあらすじ!化け物が人間を生産・加工する。

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 『 食糧人類 』という漫画を読みました。一時期TwitterなどSNSなどで話題でネット広告でもよく流れていたこの作品、残酷な設定が話題を呼んだ漫画です。化け物が人間を養殖して食料に生産しているという設定に惹かれるこの「食糧人類このページでは『食糧人類』の概要とあらすじをざっくりと紹介していくので是非最後までご覧ください。

 

 

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『食糧人類』の作品の概要とあらすじ▼

 

作品概要▼ 

  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 原作:水谷健吾・蔵石ユウ
  • 作画:イナベカズ
  • 出版社:講談社
  • 掲載サイト:eヤングマガジン
  • 巻数:全7巻 

 

ストーリー展開▼

〝目覚めた時、僕は“餌”になっていた〟

地球温暖化が深刻化した現代日本。3月にも関わらず真夏のような装いを見せていた。画家志望の男子高校生の伊江と友人のカズは帰宅中に誘拐される。

目を覚ました伊江が目の当たりにしたものは丸々と肥え太った人間とそれを解体する職員だった。伊江は人間の飼育場で出会った山引、ナツネととも異様な施設からの脱出を試る。 

国に怪物が居座り人類が政府ぐるみで、とある怪物の食糧にされてて、国はその餌となる人間を沢山作らなければならない。その訳分からん餌用に人間を育ててる場所に拉致された主人公たちが頑張って抜け出すぞ!みたいな話

SFな世界観、それを斜め上の発想でぐちゃぐちゃに破壊していく展開。グロいキモイは褒め言葉。おやつ食べながらは絶対読めない…。そんな作品です。 

登場人物などの説明に関しては『食糧人類-Starving Anonymous- - Wikipedia』より上手くする自信が皆無なのでそちらを参照ください。

 

『食糧人類』の面白い!つまらないポイント《ネタバレあり》

『食糧人類』は全7巻のボリューム感としてはこんなもんかなという感じ、序盤は引き込まれる個所もあったが、中盤から伏線と消化が駆け足気味というか下降線、壮大な世界観の割に世界が小さい。物足りない……。でもメッセージやテーマはとても面白いです。

口語体にしてみたけど、伝えきれないので以下で一つずつ説明していきます。

 

①人間を食べるときにちゃんと皮をむくグルメ要素

異形のモンスターが、人類を家畜として飼い、依存性のある薬液をホースから流し込んで飲ませ続け、ぶくぶく太った者を引き千切って食ったりと、残虐グルメ性の高い作品

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(出典:食糧人類)

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(出典:食糧人類)

一口飲んだだけで依存症状に陥る薬液を投与、女は薬で頭のネジが外れ催淫剤で常に発情させ、女性ホルモンを過剰に投与し排卵誘発剤で多胎妊娠の身体になり、男は生殖種として連れてこられ、興奮剤を投与され擦り切れ血まみれになっても腰を振り続ける

面白い設定だが、繁殖に十月十日かかる上に大体1匹しか産まない人間を家畜化するのは果てしなく効率悪そうな上に、肉が不味そうだけどその辺の見解はどうなんだろうと突っ込み所も多々ある

なにより丁寧に皮を剥いで食べるのが良い。

 

②魅力的な題材と雑な展開

まず「人類を食料とする化け物が人間を生産・加工する。そこから脱出する」という題材はとても魅力的で、これに惹かれてこの作品を読んだ人はとても多いと思う。

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(出典:食糧人類)

しかし、似たような設定で「約束のネバーランド」があるが、比較すると構成力という点で大分見劣りする。 特に後半の展開があまりにも雑で、5巻からラストにかけては納得のいかないご都合主義に打ち切り臭すらするラストで終わる。

謎を呼ぶ展開や設定・題材でワクワクした序盤からは下っていく一方で非常に残念。

 

③主人公の能力とはいったい何だったのか

伊江君に「瞬間記憶能力(一度見たものを絵に描いて再現できる力)」があることが明かされ、風呂敷を広げ、冴えない主人公という感じだからどっかでめちゃくちゃ能力発揮するのかと思いきや、最後まで普通どころか、主人公が空気

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(出典:食糧人類)

特殊能力に関しては、作者があえて伏せたのかも知れないし、ページ数が足りなかったのかも知れないが結局主人公に魅力を感じることなく終わってしまった。

作品全体に言えるが「登場人物に感情移入できない」SFの突拍子もない作品は結構あるはずだけど、60話以上で完結してる割に人物像が薄すぎる気がする。

 

④何か考えさせられる 

普段何の気無しに牛や豚の肉を食べている。これは「人間」単位で人がモノ化された社会を描いていて、この手のストーリーは漫画ではよくある話だけど人間の思う「当たり前」の行為を、逆の立場として捉えた人間が食糧となる残酷な描写、現代のアンチテ―ゼのようで考えるきっかけになる。

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(出典:食糧人類)

冒頭でピンクスライム肉の話を嫌がる描写があり、食べ物を無駄にして捨てる行為にどう対処するか、無駄を無くしていかに美味しく食べるようにするか、ただ捨てるか、環境問題にも繋がる問題だと思う。 

もし自分たちが飼われ、食べられる存在になったとしたらどうだろうか。そんな世界は、地獄である。

 

『食糧人類』はこんな人におすすめ

食欲失せるのでダイエットなど強いてる人におすすめ、最後の最後まで「なんで俺これ読んでんだろ」って感じの趣味の悪い作品です。 タイトルからしてヤバそうだけど、世界観に魅力を感じた人は読んでみて下さい(グロ注意なんで悪しからず)みなさんの感想も是非聞きたいです。

 

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