感想/見所『タカヤ―閃武学園激闘伝―』〝あててんのよ〟伝説の名言を生み出したクソ漫画

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ジャンプに彗星の如く出現したクソ漫画『タカヤ』について紹介していきます。2005〜2006年くらいのジャンプには、とてつもないクオリティの漫画が数多く連載しては流星の様に一瞬で消え去っていました。その代表格的な作品です。

何故この作品が「伝説のクソ漫画として名高いのか」この記事を読めばその魅力が十分伝わる内容となっているので、是非最後までご覧ください。

 

合わせてどうぞ

 

 

『タカヤ―閃武学園激闘伝―』について

まずは『タカヤ―閃武学園激闘伝―』のあらすじや作品の概要について紹介します。

 

作品情報
  • ジャンル:少年漫画、バトル、学園、ファンタジー
  • 作者:坂本裕次郎
  • 掲載誌:週刊少年ジャンプ
  • 巻数:全5巻

あらすじ…

中学浪人が決定した火叢タカヤ。あくる日の朝、両親から追い討ちを掛けるかのように父親の会社が倒産したと告げられる。

しかし、お隣の日本屈指の大金持ち白川家から100億円の寄付をポンと貰っていた。100億円の交換条件として提示されたのはタカヤを白川家が経営する私立閃武学園へ強制入学させることであった。 

物語としては、主人公がひょんなことから入学した「閃武学園」は、弱きを挫き・強きによいしょの力こそ全て!な実力主義学園だった…というよくある学園バトル漫画です。

 

ヒロインが可愛い『タカヤ―閃武学園激闘伝―』の登場人物について(ネタバレ)

『タカヤ―閃武学園激闘伝―』の主要な登場人物をご紹介します。(影が薄すぎるサブキャラは省きます。ご了承下さい。)

 

火叢タカヤ(ほむら たかや)

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(出典:タカヤ―閃武学園激闘伝―)

『タカヤ―閃武学園激闘伝―』の主人公、不器用で成績が悪く殴ったり殴られたりの面白さに目覚め、どんな攻撃を受けても何発殴られてもゾンビのように蘇り、タカヤの攻撃は一撃で相手に致命傷をあたえます。修行シーンは退屈そのもので、走り込みや、大木を殴ったり地味な真面目さが続く。

 

白川渚(しらかわ なぎさ)

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(出典:タカヤ―閃武学園激闘伝―)

見た目も性格もカワ(・∀・)イイ!!ツンデレヒロイン、この作品はヒロインの渚ちゃんだけが唯一の良心であったといっても過言ではない

渚を始めとして出てくるヒロインはイキイキとしているの本当にもったいない、作中「胸あったてるんですけど」 「あててんのよっ 」という漫画史に残る名言を生む

 

『タカヤ―閃武学園激闘伝―』の見所(ネタバレ含む)

『タカヤ―閃武学園激闘伝―』という打ち切り四天王と名高いこの作品はどんな魅力があるのか?注目すべきポイントをご紹介します。

 

学園バトルラブコメ→異世界正統派ファンタジーという世紀の路線変更

memo

この作品はカイジや、デスノート以上に読んでいて頭を使う。

  • 何故いきなり主人公がおとぎの国に来たのか?
  • 何故ヒロインが王女?
  • モサドラゴン・・・・・・

ありきたりなストーリー、その場しのぎのキャラ、後付だらけの設定、段々脇道に逸れて行き、異世界に行くという意味不明さに耐えきれず、「はぁ?」な展開と、予想通りの打ち切りENDを迎え伝説のクソ漫画になったのだ 

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(出典:タカヤ―閃武学園激闘伝―)

読み切りのラブコメは人気があったのに、連載作品はは学園のバトルもの、なぜか途中から異世界に行き、見ている人を混乱に陥れた漫画である。

タカヤの作者の一番の問題は、「自分が描きたい漫画」と「自分が得意な漫画」が乖離していたこと、読み切り版はドタバタギャグが上手く、連載前はかなり評価されていた、ただ、描きたがってたのが王道バトル漫画で爆死してしまった。

 

当ててんのよを生み出した功績 

この作品は、進むに連れて展開がクソになったタイプなのでナチュラルボーンクソ漫画ではない。なにより連載前の読切で「あててんのよ」を生み出した功績は大きい。

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(出典:タカヤ―閃武学園激闘伝―)

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(出典:タカヤ―閃武学園激闘伝―)

※【当ててんのよ】とは

大人気打ち切り漫画タカヤのの登場人物 白川渚の台詞である。この伝説のクソ漫画の名を欲しいままにしている「タカヤ」だが、「(胸を)当ててんのよ」という今尚色褪せることない名言を発明したのもまた「タカヤ」なのである

 

よっしゃああああTHE ENDォ〔打ち切り〕 

伝説の最終回、「ジ・エンドォオオ!!」をリアルタイムで読んだ人は貴重。

 突然異世界行って読者置いてけぼりなで、そのまま読者置いて行ったまま「よっしゃあああツッ!THE ENDォォ!!」で打ち切りEND!

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(出典:タカヤ―閃武学園激闘伝―)

正直何をしたかったのか分からない。ここまで迷走する作品も珍しいと思う。当時読んでて、どうしていいのか分からなくなった読者も数多くいた事でしょう。

ジャンプで打ち切りとして酷い終わり方した作品は上げればありますが(シャーマンキングツギハギ漂流作家など…)この作品は終盤の展開含めて本当に酷い

 

合わせてどうぞ

 

作者の坂本裕次郎のその後について

『タカヤ―閃武学園激闘伝―』の連載を終えた後は、2007年に赤マルで読み切りを掲載

  • 『週刊少年ジャンプ』にて2012年9号に「恋染紅葉」を読み切りとして掲載

「恋染紅葉」原作の坂本次郎と同一人物か真偽は不明であると言われていましたが、ソースを見つけたので載せておきます。

坂本がミウラに誘いをかけて製作が始まった。ミウラはそれまでネームを延々と修正してしまい、完成させることができずにいたが、坂本のネームを見ることでどこで切り上げたら良いかかを学んだという

wiki:引用恋染紅葉 - Wikipedia

天望良一「 ヒット作のツメアカください」第18、19回は「ゆらぎ荘の幽奈さん」のミウラタダヒロへのインタビュー回。是非読んでみて下さい↓

[19回]ヒット作のツメアカください! - 天望良一 | 少年ジャンプ+

 

まとめ

学園バトルラブコメ→正統派ファンタジーという無理矢理すぎる路線変更を行なったことで知られる作品で、作品レベルは打ち切りの中ではそこまで酷くはないです、興味があれば読んでみて下さい。