見所/感想『マイホームヒーロー』娘のDV彼氏を殺してしまった父の証拠隠滅奮闘記

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罪を隠し、娘を守りきれるのか?『マイホームヒーロー』あらすじ・ネタバレ感想

 

とても印象的な表紙。『マイホームヒーロー』というタイトルで、娘と家を守るために、気の弱いサラリーマンの父親が、一線を踏み越えてヤクザを敵に回してしまう!ハラハラドキドキの展開で目が離せないこの作品の魅力をご紹介していきます。

 

あらすじや登場人物・見所を理解できる内容となっているので是非ご覧ください。

 

娘のために殺人犯になってしまつた父『マイホームヒーロー』のあらすじ

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まずは『マイホームヒーロー』の設定やあらすじを紹介!

 

作品の概要や作者について

  • 原作:原案など・山川直輝
  • 作画:朝基まさし
  • 出版社:講談社
  • 掲載誌:週刊ヤングマガジン
  • 巻数:既刊8巻(2019年7月5日現在)

 

娘に暴行を加えるチンピラ彼氏から娘を守るために、彼氏を殺してしまった普通のおじさんが、家族のために(娘にも)犯罪を隠蔽しようと奮闘するサスペンス。

 

隠蔽する鳥栖夫婦と、男の行方を探す仲間の駆け引き

罪の意識と家族の安全との間で揺れ動く心境が妙にリアルで怖い

 

あらすじ

推理小説を書くことが趣味のサラリーマン・鳥栖哲雄は、久しぶりに再会した娘、零花の顔に暴力の痕跡を発見する。

娘の生活ぶりを心配した哲雄は彼女の周辺を調べ始めるが、その最中に零花が同棲していた恋人の男に暴力を振るわれていたこと、そしてその男が妻の歌仙の実家の財産を奪い取るために近づいたことを知る。

哲雄の動きを知り零花の殺害を仄めかしたその男に、娘の身を案じた哲雄は襲いかかって殺害してしまう。

しかしその男は、犯罪組織のメンバーだった。

(引用:マイホームヒーロー - Wikipedia

 

 『マイホームヒーロー』心理戦を繰り広げる登場人物

登場人物が喋っていることや、内心の思惑や焦りで緊張感を作り上げていて、ダレる部分がなくテンポよく進み良質なサスペンスを展開。

キャラ全員が死ぬ気で考え、生きるために行動するから緊張感がある。そんな彼らを紹介します。 

 

鳥栖 哲雄

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(出典:『マイホームヒーロー』)

 

愛娘を守るため殺人を犯した父親が『マイホームヒーロー』の主人公。

  • ごく普通のサラリーマンが主人公というのがこの作品の大きな特徴

主人公の武器は推理小説が書けるってこと(趣味)

その趣味で培った知識を総動員してピンチを切り抜けていく。

名探偵でも超人でもない普通のお父さんが家族のために戦う姿が面白い。

 

襲い来る半グレ集団を出し抜き、完全犯罪に挑む姿がスリリング!

父親としての悲哀にも胸を打たれる…

 

鳥栖 歌仙

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(出典:『マイホームヒーロー』)

 

娘を守る為に殺人も厭わないお父さん。

そしてその殺人を娘に知られないようにする為協力するお母さん。

頭のキレるお母さんが一番恐くて最高の相棒……

緊迫感あるクライムサスペンスなのに、お母さんのキャラが最高に最高!

 

鳥栖 零花

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(出典:『マイホームヒーロー』)

 

大学へ通うため一人暮らしを始めた18歳の娘

初めての彼氏となった延人からDVを受けていた

しかもその彼氏は半グレ集団の一員で義父の遺産目当てに近づいてきた人間だった。

 

反抗期のため父親の哲雄には冷たく当たるとこも描写されてるけど、それを踏まえても充分良い子。それも、可愛い。

ド天然の零花ちゃんがこの漫画唯一の癒しである

 

半グレ組織/間島 恭一 

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(出典:『マイホームヒーロー』)

 

半グレ組織のメンバーの一人で、同世代の若手構成員に指示できる立場となる20歳。

判断力・実行力に優れ、ピッキングや盗聴などを駆使して哲雄らを追い詰める。

 

実家は創業50年の大衆食堂を経営していたが、父親がヤクザと揉め自殺したことで廃業。

この出来事を気に、「力の強い者が正しい」との信念を持ち

「弱者は正義を貫く権利すらない」「だからバックに力を付けた今の俺は正しいと思うことをやる」というのが間島恭一

 

「非日常の暴力装置」としての暴力団や半グレをリアルに描いている。

 

『マイホームヒーロー』の見所2選(ネタバレあり)

あまりにもリアルな描写の数々に、息もつかないドキドキの展開となる『マイホームヒーロー』には見所がたくさんあります。

 

淡々と非現実的な行動に嵌まっていくのでリアルな怖さ

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(出典:『マイホームヒーロー』)

 

主人公の表の仕事が妙にリアルで殺人者としての部分との二重性が楽しい。

 

ジェットコースタークライムサスペンスとはよく言ったもので、まるで完全犯罪の参考書みたいな隠蔽工作と、現実にいてもおかしくないリアルな敵組織…。

台詞の一つ一つ、表情の一つ一つに緊張感が滲み出ていて、テンションが少しも落ちないのは素晴らしい。 

心理戦がえげつないのにやるしか無い状況になると一気に物理なのがリアル

 

ミスリードや情報操作も巧みで、いいようにに振り回される。

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(出典:『マイホームヒーロー』)

 

技巧的な手捌きなどミスリードが秀逸で読者は騙される。

絵も上手く、情報をきちんと整理して一歩引いたところから見せてくれるからこそ、ド級に重たい題材ながらエンタメとしてワクワクする 

説明も伏線回収絶対欠かさないし、サスペンスとかミステリー系統の作品が好きな人に是非読んでいただきたい作品です。

 

 

まとめ 

最後までご覧いただきありがとうございます。

『マイホームヒーロー』を紹介しました。

話がどう転がっていくのか全く読めなくて凄く続きが気になるサスペンス好きにはたまらない作品です。人気が高いのでもしかしたら実写化なども期待したいですね。

 

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