これがジャンプ連載作?『チェンソーマン』あらすじ・感想・見所
唯一無二の漫画家藤本タツキさんが描いている「チェンソーマン」
良い意味でジャンプらしくない。画風もギャグもちょいグロ。週刊少年ジャンプで連載がはじまって以来、ファンが増え続けているこの作品の魅力をご紹介していきます。
この記事を読めば『チェンソーマン』のあらすじ、感想/見所を十分理解できる内容となっているので、是非最後までご覧ください。
新時代のダークヒーローもの『チェンソーマン』のあらすじ
まずは 『チェンソーマン』のあらすじや概要についてご紹介していきます。
作品の概要について▼
- 作者:藤本タツキ
- 掲載誌:週刊少年ジャンプ
- 巻数:既刊3巻(2019年8月2日現在)
主人公がチェーンソーの悪魔と合体する令和のデビルマン。
舞台は「悪魔」が存在する世界。貧乏な底辺主人公がチェンソーの悪魔と契約して悪い悪魔を倒すデビルハンターとして生活していく姿を描いたダークファンタジー。
グロい画風にクレイジーなキャラクター達、血みどろだが乾いた画風のためか陰惨な感じはあまりなく、尚且なぜかキュートでイカれたセンスを誇る作品。
『チェンソーマン』のクセのありすぎる登場人物たち(ネタバレ含む)
『チェンソーマン』の登場人物は、どいつもこいつもネジが外れロクでなしなのに、なぜか愛さずにはいられない、妙な色気を持つキャラクターたちが魅力的。
そんな彼らをご紹介していきます。
デンジ
『チェンソーマン』の主人公テンジ
死別した父の借金を背負い、1話の時点で借金返すために内臓を売っていて、片目もキン〇マも無い、パンにジャムも塗った事もないほど極貧生活を送っている。
ヤクザに殺されかけるが、飼っている悪魔(ポチタ)と契約を交わし、チェンソーになることが出来るようになる。そして、公安のデビルハンターに飼われることになる。
非情に欲に忠実な主人公で正義感も倫理観もなく「胸を揉むため」「毎日のお風呂」「キスするため」などをモチベーションに悪魔とと全力で戦います。
原始的で幸せのハードルの低い主人公が今後どうなっていくのか楽しみ。
ポチタ
可愛いチェーンソーの悪魔犬ポチタ
瀕死で倒れていたところにデンジと出会い、血を与えられ契約し協力するようになる。
デンジが殺害された際には再び契約として自らが心臓となりデンジと一体化する。
愛くるしげな顔でワフッ て鳴いていてどう見ても可愛いのに、契約の瞬間に突然「私は……」って理知的に語り出すギャップが面白い。
マキマ
デンジの上司の女性。悪魔と契約している内閣官房長官直属のデビルハンター。
基本的には優しく寛容だが、ミステリアスな雰囲気が本当に魅力的
主人公を利用しようとするヒロイン・主人公がベタ惚れしてしまうヒロインは、今までたくさんいたけどマキマさんの魔性っぷりすごい…
デビル狩りサーの姫感もあるし、女王様感もある。とてもミステリアス
敵を圧死させるという規格外の能力を持つ。
悪魔・魔人
動植物や概念などあらゆるものの名前を持って生まれてくる、人知を超えた怪物。
名前を人間が恐怖や嫌悪するほど力を増し、人間の血を補給することで回復をする。
生きている人間へ憑依し操る能力や、人間の死体を乗っ取り「魔人」となる能力を持つ
サメの魔人、暴力の魔人、蜘蛛の悪魔、天使の悪魔、未来の悪魔契約者、血の魔人、チェンソーマン、およそ味方の集団とは思えないメンツ
誰一人として安全な奴がいないの最高過ぎる上にキャラデザも設定も完璧だ
B級映画が好きな人にはたまらない悪魔と魔人の詰め合わせになっている。
『チェンソーマン』のおすすめの見所3選(ネタバレあり)
ハチャメチャなテンポで凄まじい量の血と死が撒き散らされてる『チェンソーマン』には、おすすめしたい見所がたくさんあります。
その中でもおすすめのポイントを厳選してご紹介していきます。
ジャンプ主人公らしからぬ風貌と言動
変身するとリボルバードラゴンみたいになって、頭からチェンソーが生える主人公。
その主人公・デンジくんは、とにかく言動がめちゃくちゃで、破壊的。
色々なものや人を巻き込んでぶち壊し、取り返しのつかぬ事態を招き寄せ、大勢に嫌われるが、本人はそれを気にしていない。彼の頭の中にあるのは欲(おっぱい)だけ
主人公らしくない生い立ち、ヒーローらしくない戦い方、血まみれの画面、どこを切り取ってもドロドロに濃く異様、ジャンプらしくは無いがこのまま突っ走ってほしい。
作者の藤本タツキ先生の漫画のセンスと画力が天才的
見ての通り画力も勿論凄いけど、言葉のセンスがヤバく、表情とか台詞回しとか作者の力量が飛び抜けてる。
今のジャンプ連載陣ではブチ抜きで他の作品にはない魅力がある
家が壊れる、車が壊れる、ビルが壊れる、街が壊れる
メチャクチャに暴れてくれるのは爽快感があり、イケメンも美女も怪物も背景も構図も上手い エグい展開を超画力で描けて表現が多彩
少年ジャンプに於いて、藤本タツキさんは状況説明や内面描写を文字に頼らず絵で魅せる唯一無二の漫画家だね。
ジャンプを離れた層に異様に刺さる
吹き出る血しぶき、溢れ出る内臓。不穏なグロ、ジャンプとは思えない雰囲気というのが何より目につくが、逆に今一周回ってスプラッター系の少年漫画って新しい。
これをジャンプ+じゃなく、少年ジャンプでやるっていうのが「ジャンプ攻めてる」って感じで凄く好印象。
残虐なアクションや俗な言葉遣いに気を取られがちだけど、キャラの魅力やストーリーの面白さ、さりげなくて繊細な心理描写がこの漫画の一番の魅力だと思う
アクション一辺倒の異能バトルとは一味違う不思議な魅力で物語に引き込まれる。
ジャンプの王道安定ストーリー感と画力があって、でも全然お約束じゃなくて退屈じゃない感じ最高、漫画を読み飽きた人にウケが良いと思う。
単行本▼
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
『チェンソーマン』を紹介しました。
『アクタージュ act-age』 『呪術廻戦』 と同じく、次のジャンプ漫画のひとつ
次にくる漫画大賞2019で2位になり、少年漫画としても熱く、ぶっとんだキャラたちが愛おしくなること間違いなしです。興味があれば是非読んでみて下さい。
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