『アビスレイジ』盲目の青年が主人公の格闘アクション漫画のネタバレ・感想
「マッチョグルメ」の成田成哲による新作「アビスレイジ」で、画面の強い古き良きB級アクション映画の息吹を感じる作品となっています。
当記事では『アビスレイジ』 のあらすじや登場人物、見所をネタバレを交えながらご紹介していくので、是非最後までご覧ください。
マッチョグルメの人の最新作『アビスレイジ』 のあらすじ▼
マッチョが「チートデイ」を利用してグルメする『マッチョグルメ』を手掛けてきた成田成哲先生の最新作、『アビスレイジ』 の概要やあらすじについて紹介していきます
作品の設定や概要▼
- 作者:成田成哲
- ジャンル:アクション・バトル
- 掲載誌:少年ジャンプ+
- 巻数:既刊3巻(2019年4月現在)
盲目の青年が、拉致された愛する恋人を取り戻すために
100人殺せば所長と戦う権利が与えられ、勝てば脱出のチャンスが得られる、格闘マニアが運営する私設地下刑務所に潜り込む「目が見えない格闘家」が主人公の漫画。
盲目でありながらも、古武術・深淵新陰流の研鑽に励む少年・忍を主人公
監獄を舞台に強敵達と死闘を繰り広げていく格闘アクションモノ
『アビスレイジ』の主な登場人物たち(ネタバレ含む)
『アビスレイジ』 は敵味方関係なく登場人物の内面やバックボーンを掘り下げている。
格闘漫画だけではなくて人間ドラマも充実している作品です
そんな登場人物たちをご紹介していきます。
深淵 忍
愚地独歩に見た目がソックリでオネエ口調のラスボスに師匠を殺され、幼馴染を誘拐された盲目の拳法家である主人公
3年後に復讐の狂える鬼と化し、囚人たちが殺し合う秘密刑務所に乗り込む
盲目のハンデを補う多才さもある、熱さとクールさを兼ね備えた殺人マシーン
深淵 美琴
ヒロインの美琴ちゃん。
盲目である主人公を支え、物語開始時点で相思相愛
主人公と読者の心の距離をグッと縮めてくれる存在。
深淵流徒手術の頭首『深淵 拓真』の娘でもあり、ある日謎の男に連れ去られてしまう
佐々木
監獄で主人公と同室になる人物で後の相棒
ヤクザでありながらも喧嘩は弱く、臆病な性格
闇落ちしそうな主人公にとって佐々木が傍に居た安心感って、以外なほど大きい
回を経るたびに佐々木に愛着が沸いてくる。
ラスボスのオカマ(所長)
所長得体の知れない、愚地独歩に見た目がソックリでオネエ口調のラスボスのオカマ
冷徹なまでの対応力に実戦経験、あらゆる攻撃に返し技を仕掛けてくる化け物
負けた囚人のケツをガン掘りする。
『アビスレイジ』 の3つの見所紹介(ネタバレあり)
『アビスレイジ』 には注目してほしい見所がたくさんあります。
復讐劇×格闘技×盲目
脈々と受け継がれる暗殺流派を、盲目であるが故に変質させて受け継いだ主人公が、師匠を殺され、将来を誓った師匠の娘を奪われ、盲目の復讐格闘家となる。
「盲目の格闘家」ってハンデと強み、主人公の設定や能力がうまくドラマを作っている
復讐劇はやはり人間ドラマの感情の爆発であり、常に悲しみがつきまとう悲劇だから魅了されるし、盲目の武道の達人の復讐劇が面白くないわけがない
王道で古典的な内容だが、一つ一つのエピソードをしっかり描いてるから心に響く。
主人公の視覚と死角に掛け合い
音の反響だけで、周囲を把握し戦う盲目の主人公。
盲目の主人公が舌打ちでエコロケーションなど使って闘う、という特徴を持たせている
敵の物音、反響音、その他非視覚情報、その結果映像
どちらかというと座頭市よりエアマスターの深道の方が近い
独特の絵柄と動きのある戦闘描写
静の筋肉ディティール、動の筋肉(アクション)
B級感あふれるストーリー・キャラクターと割と重量感のある細かく描きこんである肉体・本格的な格闘描写、そして筋肉美が最高
「ああこういう風に動いているんだな」と映像が浮ぶほどの描写力にも注目です。
復讐に燃える主人公のストイックさ出す演出も個人的にポイントが高い。
本格バトル漫画が読みたい人にオススメ
目が見えないからこその戦い、監獄で出会う様々な人間、仇である最強の敵。
各キャラクターに過去があり、戦い方がある。戦闘の描写も魅力。
画面に余計な情報が全くないし、コマ割りもこれ以上ないくらいシンプル
だからこその抜群の読みやすさ
シグルイなどが好みの方はすんなりハマれるかと思います。オススメです。