2019:本好きが「これは感動・泣ける…!」とおすすめする小説はコレ!号泣必至の作品を25選

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小説を読む目的は様々でしょう。

その中には「感動したい」「センチな気分になりたい」 という理由もあるはずです。

そこで当記事では「感動・泣ける小説」の2019年最新版をお届けしていきます。

 

今日はなんだか泣きたい気分、「泣活」したい時にピッタリの作品をピックアップしました。是非最後までご覧ください。

 

 

ボブという名のストリート・キャット

 

あらすじ▼

ロンドンでプロのミュージシャンを志したものの様々な困難に遭い路上生活者となった青年ジェームズ。

人生に目的も目標も持てないままいつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた。

 

そんな彼の前に突然現れた、一匹の野良猫ボブ… 

 

薬物中毒になっていた青年がボブという名の猫と出会って人生が変わっていくお話

人生に行き詰まった人、迷走してる人が読むといい作品だと思う。

読み終わると静かな感動とともに爽やかな目覚めを迎えた感覚になる

猫と人間の友情に優しい気持ちになれる作品。兎に角、猫が可愛い

 

映画化もされた感動の実話!

 

ナミヤ雑貨店の奇蹟

 

あらすじ▼

あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる…

 

引用:ナミヤ雑貨店の奇蹟 | KADOKAWA

 

一晩の隠れ蓑に忍び込んだ廃墟の雑貨店。

そこは33年前とポストで繋がっていた。

暇潰しにふざけてポストの中の手紙に返事を書く事から様々な物語か展開される。

 

小悪党三人組が隠れ家にした廃屋。時空を超えて投函される様々な手紙。

縁は繋がり、彼らの元に小さな奇蹟を届けていきます

ひとつひとつのお話に優しさと感動が込められていて、伏線を交え、時を超えて少しずつ繋がっていく物語にとても心が温かくなる。

 

東野圭吾作品史上最も心が温かくなる感動作

 

蜜蜂と遠雷

 

あらすじ▼

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。 

 

引用:蜜蜂と遠雷 | 幻冬舎

 

ピアノコンクールで繰り広げられる出場者達の葛藤と成長の物語

ピアノの演奏描写は圧巻、文字から音楽が聞こえてくるし登場人物たちの興奮、葛藤色んな感情が直接心臓に撃ち込まれる

 

ピアノに人生をかける若者の熱意、コンテスタント、審査員、ステージマネージャーなど、様々な立場で描かれる登場人物がみんな魅力的で物語にどっぷりつかれる。

 

話の展開はシンプルだが、王道の感度がある。

 

樅ノ木は残った

 

あらすじ▼

仙台藩主・伊達綱宗は幕府から逼塞を命じられた。

放蕩に身を持ち崩したからだという。

 

明くる夜、藩士四名が「上意討」の名の下に次々と斬殺される。

疑心暗鬼に陥り混乱を来す藩政に乗じて権勢を増す、仙台藩主一族・伊達兵部と幕府老中・酒井雅楽頭。

 

その謀略を見抜いた宿老の原田甲斐はただひとり、藩を守る決意をする。

 

引用:山本周五郎  | 新潮社 

 

江戸時代の大名家の仙台藩内のお家騒動がテーマで、史実を題材とし、暗く重苦しい展開の末に無口な主人公が無残な最期を遂げるという物語

 

自分の信念に基いて生き抜いた人々、迷いながら、苦しみながら必死に生きた人々。

この物語にはそうした武士や町人の姿が丁寧に描かれています。

 

「主人公の生き様に涙が止まらなかった。切なさが静かにこみ上げてきてしまう。」

 

大家さんと僕

 

あらすじ▼

1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。

挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。

 

一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。

 

引用:https://www.shinchosha.co.jp/ooyasantoboku/

 

一風変わった大家さんとの2人暮らしを描いた、ほっこりあたたかな感動の物語

カラテカの矢部太郎が描いた作品

率直にいって、傑作だ。美しい愛の物語、素直に感動できる。

 

小説ではないですが、読後の読み味は小説に近かったので入れました。  

 

山の上のランチタイム

 

あらすじ▼

イケメンオーナー、お手伝いの美少年、そしてへっぽこ従業員・美玖がお届けする、極旨&やみつき確実のお料理小説をご堪能ください!

 

引用:山の上のランチタイム|中央公論新社

 

山の景色と、料理と、人生が、交差して沁みてくる物語。

登山口にあるレストランから繰り広げられる感動小説

 

Voice -君の声だけが聴こえる-

 

あらすじ▼

耳が不自由なことを言い訳に他人と距離を置きたがる少年・吉澤詠斗(よしざわ えいと)は、高校二年生になった春、聴こえないはずの声を耳にする。

その声の主は、春休み中に亡くなった一学年上の先輩・羽場美由紀(はば みゆき)だった――。

 

耳の不自由な主人公・詠斗はある日、殺された女子生徒の声を聴き「自分を殺した人を見つけて欲しい…」と頼まれる所から始まる物語。

事件の被害者も探偵も…高校生である衝撃。真相は苦く悲しいモノ…

 

読者にとって、耳が聴こえない台詞はアテンションが付き

分かりやすく書かれた相関図は情報の整理になる。

ハンディキャップを活かした、技巧派ミステリー。

ミステリーとしても青春ものとしても、非常に秀逸な作品。

 

ミステリーが初めてという方にも読んでいただきたい一冊

 

君の膵臓をたべたい

 

あらすじ▼

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。

そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

 

膵臓の病で余命わずかな少女と、それを知ってしまった主人公の淡く切ない青春物語

共病文庫を拾った事をきっかけに、ヒロインと仲良くなる人と関わるのが苦手な主人公

 

主人公がヒロインと関わる中で自分の存在や、人との関わり方を確立しながら、表題の言葉に行き着くまでの数ヶ月間の成長期。

 

これ以上にない、感動のタイトルですね! 

 

最後の医者は桜を見上げて君を想う

 

あらすじ▼

あなたの余命は半年です。

ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。

死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。

だが、副院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。

 

対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは?

究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか? 

 

余命宣告された患者に対して死を肯定する医者と、最後まで奇跡を信じて立ち向かう医者、二人の医者と余命が決まった患者の視点で繰り広げられる物語。

けして明るい話ではないんだけど、でもどこか暖まる「死」について考えさせる作品

 

読後はどこか感動と暖かい余韻を残す読み味

 

フォルトゥナの瞳

 

あらすじ▼

幼い頃に家族を火事で失い天涯孤独の身となった木山慎一郎は友人も恋人もなく、自動車塗装(コーティング)工として黙々と働くだけの日々を送っていた。

 

だが突然「他人の死の運命」を視る力を手に入れ、生活は一変する。

はじめて女性と愛し合うことを知った慎一郎の「死の迫る人を救いたい」という思いは、無情にも彼を窮地へと追いやり……。

 

引用:『フォルトゥナの瞳』 | 新潮社

 

死を目前にした人間が透けて見える瞳を持った主人公の愛と苦悩の物語。

他人の死を予見出来る特殊能力を身に付けてしまった主人公が、最愛の女性の死に立ち向かう、その死を防ぐと今度は自分の命が縮んでしまう

残酷とも言える能力に苦悩する若者が選びとった運命の行く末は…

 

人の“愛・運命・選択”をテーマにした一冊

 

その日、朱音は空を飛んだ 

 

あらすじ▼

誰もが"あの時“経験したはずの(そして忘れてしまった) とても静かで生々しい青春のざらつき。

どうでもいいことが、死ぬほど大切だった–—本当に?

 

引用:その日、朱音は空を飛んだ | 幻冬舎 

 

彼女はなぜ死を選んだのか、一人の少女の自殺から始まる物語

各章はそれぞれ、6人の同級生と自殺者(最後)の視点で描かれる。

ぞしてその死の謎はなぜいまだに解明されていないのか……。

 

予想以上にダークな青春群像劇、うだるような嫌悪感がお腹にくる感じ。

登場人物の胸の内が語られるにつれ、単なる悲劇のヒロインの話じゃないことに気付く

進むにつれ鳥肌が止まらず、最後を読み終えたとき、怖すぎて呆然…

 

ラストの衝撃と興奮。言葉に出来ないので実際に読む事をオススメする

 

久しぶりに読後ゾクっとした作品…

 

その日のまえに

 

あらすじ▼

僕たちは「その日」に向かって生きてきた—。

昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。

 

死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる

 

人の生き死にの9つの短編物語集。

死を目前とした人とその家族の心の動きが、複数の物語から丁寧に描かれていて、深く心を打たる。リアリティがすごくあり、印象的な言葉に溢れていて泣ける

 

最終章で その日(死んだ日)のあとの遺族のゆるやかな再生が描かれていく

死んだ妻が死んで3ヶ月たったら渡してと預けていた手紙に一言ある言葉が

 

今まで読んだ作品の中で最も衝撃を受けた作品の一つ

 

ふたご

 

あらすじ▼

大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて――。

彼は私の人生の破壊者であり想造者だった。

異彩の少年に導かれた少女。

その苦悩の先に見つけた確かな光。

 

SEKAI NO OWARI Saoriさんのデビュー小説

 

繊細すぎて生き辛い少年と、彼に救われて音楽を見つけた少女の物語

夏子という少女の悩みや、葛藤を軸にした男女の友情物語であり、バンドがメジャーデビューするまでが綴られている作品

 

登場人物の名前を変えていても、セカオワFukaseとSaoriの幼い頃からの交流を描いている。

 

レーシングデイズ

 

あらすじ▼

悠真は勝気な16歳。

幼い頃からチャンピオンの夢を追い、努力を重ねる女子高生レーサーだ。

負け知らずの彼女の前に現れたのは天才的な才能を持つ美少女レーサー・幸佳。

 

ライバルの、華麗でアグレッシブな走りに打ちのめされ、悠真は次第に自信を失っていく……。

 

ミニバイクレースを通して成長する青春の物語

力を重ねチャンピオンを目指す女子高生レーサーの悠真と、圧倒的な才能を持つ天才肌の美少女レーサー・幸佳の男女混合のミニバイク競技が題材のお話


バイク好きはもちろん、未熟な子供ならではの恋、焦燥、嫉妬、あこがれ…

何事にも一直線な感情と、どこかくすぐったい気持ちを思い出せる青春作品

 

ひたすら熱く感動しました。

 

虹の岬の喫茶店

 

あらすじ▼

岬の先端に建つ喫茶店を一人で切り盛りしながら、何かを待ち続けるおばあさん。

 

その喫茶店を訪れる、心に傷を抱えた人々。

彼らの人生は、喫茶店での一期一会によって、変化し始める。

 

引用:虹の岬の喫茶店 |  幻冬舎

 

千葉県に実在する喫茶店をモチーフにした作品

岬に立つ小さなカフェを舞台に、喫茶店で美味しいコーヒーをいれてくれる初老の女性とその甥っ子、そこに集う人々の温かくも切ない人間模様が描かれる。

 

優しい物語の数々に、つねにホロホロ、ホロホロとした心情で読める。

 

吉永小百合、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶ら豪華キャストで実写化もされている

 

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

 

あらすじ▼

ある事情から優等生を演じている茜。

そんな茜を見抜くように、隣の席の青磁から「嫌いだ」とはっきり言われショックをうける。

 

自由奔放な彼を嫌っていた茜だけど、孤独と窮屈さでどうしようもなくなっていた自分を救ってくれたのは、青磁だった。

青磁の隣で過ごす時間は、茜の気持ちをゆっくりと溶かしていき…。

 

引用:https://www.no-ichigo.jp/yorukimi/index.php

 

優等生を演じるマスク依存性(だてマスク症候群)の女の子と、絵を描くことに全てを懸ける自由奔放な男の子の物語。


第一印象最悪から始まる2人の高校生

青春がこと細かく書かれていてめちゃくちゃ泣ける

現実にはこんなロマンチックな事は起こらない美しい小説

 

正反対なようで似た者同士な2人の恋愛モノ

 

笹の舟で海をわたる

 

あらすじ▼

終戦から10年、主人公・左織(さおり)は22歳の時、銀座で女に声をかけられる。

風美子(ふみこ)と名乗る女は、左織と疎開先が一緒だったという。

 

風美子は、あの時皆でいじめた女の子?「仕返し」のために現れたのか。

欲しいものは何でも手に入れるという風美子はやがて左織の「家族」となり、その存在が左織の日常をおびやかし始める。

 

うしろめたい記憶に縛られたまま手に入れた「幸福な人生」の結末は――。 

 

疎開時代から二十世紀末までを生きる二人の女性の物語。

疎開先が同じだった、家庭に生きる女と、仕事に生きる女性二人の対照的な半生を描いていて、時代背景を絡ませ描かれる重厚な作品


戦後対照的な人生を歩んだ女性たちの姿を通して、時代と人の人生観・価値観の関係

信じていた世界が崩れ落ちてゆく虚無感。虚栄に邁進する日本社会

社会の無情さをこれでもかというほど突きつけてくる文学史的傑作

 

タイトルの意味が明らかになる最後の1ページ、最後の一文が深い余韻を残す。

 

夜の写本師

 

あらすじ▼

右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠。

三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。

 

女を殺して魔法の力を奪う呪われた大魔道師アンジストに目の前で育ての親を殺されたことで、彼の人生は一変する。

宿敵を滅ぼすべく、カリュドウは魔法ならざる魔法を操る〈夜の写本師〉としての修業をつむ。 

 

育ての親を殺された主人公の復讐の物語。

 

呪文を唱えて杖から火を出すのとは違う魔導師たちが、己の孤独と運命と戦う。

強い憎しみと闇を心に抱えながら、復讐心・怨念を動機に力をつけていく主人公

単純明快な構図かと思いきや、長年にわたる輪廻転生が複雑に絡む壮大な展開


本当に優れた表現の美しさが限界突破してるガチの「大人向け」ファンタジー

 

「写本師」という職の存在がなんとも魅力的。 

 

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

 

あらすじ▼

ニーチェ、サルトル、キルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパース!

あの偉大なる哲学者たちが、現代的な姿になって現れ、高校二年生の主人公アリサに、“哲学する”とは 

 

女子高生の悩みについてニーチェを始めとする何人かの哲学者が現代に現れて、考えるキッカケをくれる物語

 

" 哲学する " とは何か、を教えていく

哲学的な難しい概念を分かりやすく解説し、哲学を身近に感じさせてくれる作品

 

哲学は難しいと思っている方に読んで欲しい

 

黄泉がえり

 

あらすじ▼

あの人にも黄泉がえってほしい――。

 

熊本で起きた不思議な現象。

老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。

間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。

 

喜びながらも戸惑う家族、友人。

混乱する行政。

そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え……。

 

引用:『黄泉がえり』 | 新潮社

 

熊本を舞台に、亡くなった家族や大切な人が生き返る物語

 

かつて亡くなった人達が当時の年齢で蘇る、熊本だけに起こった心暖まる展開

梶尾真治さんの作品には、人が人を想う気持ちが根底に流れている。

SFであり。人間を鮮やかに描く人間愛に溢れた一冊

 

期せぬ涙があふれ出て感動の余韻が残る

 

続編の「黄泉がえり again」

「ある日熊本で 死んだ人達が生き返る(黄泉がえり)という現象が起こる

その時街の人々は その家族は………」 というお話です。

 

昨夜のカレー、明日のパン

 

あらすじ▼

テツコは夫・一樹を亡くしてから、一樹の父・ギフと暮らしている。

血縁はないけれど「家族」として暮らす二人。

テツコはその暮らしをとても居心地よく感じていた。

 

しかし、テツコの恋人・岩井はテツコと結婚したがっているようで…。

 

大切な夫を亡くし、残された妻と義父が毎日を丁寧に暮らしていく中で、先立たれた悲しみのしこりを徐々にほぐしていく物語。

 

大切な人や空間を失った人たちが、ゆるやかながらも新しい未来を模索していく

死という重たい内容のテーマにも関わらず、お涙頂戴ものでも、暗い話でもなく

そっと寄り添う形で死について考えさせられる作品

 

2014年本屋大賞2位。

 

ほんとうの花を見せにきた

 

あらすじ▼

中国の山奥からきた吸血種族バンブーは人間そっくりだが若い姿のまま歳を取らない。

マフィアによる一家皆殺しから命を救われた少年は、バンブーとその相棒の3人で暮らし始めるも、 人間との同居は彼らの掟では大罪だった。


吸血鬼、バンプーと人間の強い絆を描いた物語

バンプーの深い愛情と、良くも悪くも人間は人間なのだと思わせられる、泣ける逸品。

 

設定を触れただけでもネタバレ…になるので「素晴らしかった」の一言に留める。

 

消えてなくなっても

 

あらすじ▼

あおのは、ストレス性の病を抱え、神話伝説の残る山にあるキシダ治療院で暮らすことに。

そこにはつきのという同年代の同じように両親を幼いころに亡くした女の子が居候していた。

 

二人を結びつけた運命とは…。

 

ひょんな事から治療院に居候させて貰うことになった主人公。

そこには一つ歳上の女性も居候していた。そして奇妙な三人での生活が始まる

 

山奥の治療院を舞台に、心に傷を抱える「あおの」と「つきの」が過ごしたひと夏を描いた再生の物語。


スピリチュアルな要素と、ちょっぴり不思議でファンタスティックな雰囲気

自分の運命を受け入れられなかった2人を巡り合わせ、ちゃんと生きさせ、ラストでタイトルの意味が分かり動揺する結末を迎える。

 

自生の夢

 

あらすじ▼

73人を言葉の力で死に追いやった稀代の殺人者が、怪物〈忌字禍(イマジカ)〉を滅ぼすために、いま召還される…。

 

SF大賞受賞作。7編の短編からなる作品集。星雲賞受賞作も収録。

アイデア、想像力、構成力、知識量、どれも勿論素晴らしいけど、まず表現力が凄まじく単純に文章がめちゃくちゃ上手い…

 

とにかく読む価値があると伝えたい。文章でしか表現できない世界。

圧巻の言語・情報SFである表題作を始め、まさに珠玉の短編を満載の大傑作

 

私が読んできたあらゆる小説の中で間違いなくトップクラス作品。

 

まとめ▼ 

今夜は泣きたいそんな気持ちになる事がありますよね。

まだ読んでいないタイトルがあれば是非読んで“涙活”してみてください。 

 

ではよい読書ライフを:;(∩´﹏`∩);: