【ギャップがヤバイ!】ギャグとシリアスの両立・バランスが絶妙な漫画16選

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ギャグとシリアスの緩急、キャラクターによるドラマ熱い展開と、感動の物語

そういったものが上手く混合できている作品は例外なく面白い作品が多いです。

 

そこで当記事では、 ギャグとシリアスの両立・バランスが絶妙な漫画を紹介します。

 

少しでも漫画探しの参考になれば幸いです。

 

 

ジャングルの王者ターちゃん

 

アフリカのあるところにジャングルの平和を守るために日々戦い続ける若者がいた。

 

その男、ターちゃんは生まれて間もなくサバンナに捨てられ、チンパンジーに育てられた過去を持つ野生児であり、鍛え抜かれた肉体と平和を愛する正義の心を持つ「ジャングルの王者」であった…。

 

引用:ジャングルの王者ターちゃん - Wikipedia

 

  • 全20巻
  • ジャンプ黄金期に連載してた漫画
  • テーマは、人間、動物への「愛」


アフリカの大地に生まれ、動物たちを親として生きてきたターちゃん。

いろんな人と出会い、戸惑いながらも自分の守りたいもの、愛すべき場所、信念を貫いていくお話。


マジメさとギャグの割合が絶妙で、振り切った下ネタは爆笑必至。

そして大人になってわかる物語の深さがある。

ド下ネタ、お色気ギャグとバイオレンス&シリアスの絶妙なバランスが絶妙。

 

ブルーピリオド

 

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。

 

その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。

 

  • 最新刊6巻:2019年11月発売
  • 派手な演出の無いじっくり進める展開が好きな人にオススメ
  • 鬼滅に隠れがちだけど間違いなく近年稀にみる良漫画

 

絵を描く事に目覚めた主役が美大を目指す物語。

要領良く生きていた主人公が一枚の絵に心奪われ、美術の世界に全力投球

絵を描くことの魔力に魅せられ美大を目指して青春を燃やすスポ根受験漫画

 

美術のノウハウうんちく満載、正解のない絵画の世界で苦悩しつつ一歩一歩進む。

好きな物に情熱を注ぐ人、尻込みしてる人達に向け、凡人が創作を志したときの苦悩を抉る抉る作品。

 

狂気的なまでの熱意と集中力の描写が凄まじい 

 

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(出典:『ブルーピリオド』)

 

銀魂

 

江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。

 

しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。

その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?

 

  • 全77巻
  • シリアスと笑い揺れ幅が凄くて戻って来れない
  • 笑いあり涙あり感動、シリアス、ギャグ…

 
万屋を営む銀さん達と強烈キャラ達のドタバタ劇。

熱いバトルや笑えるギャグ、泣ける話やギリギリな話など様々な角度で楽しめる作品。

 

基本ギャグ漫画で時々シリアス長編を挟むスタイル

読み進めていくうちに、物語の核心に迫るようなシリアス展開、全てのギャグパートも含めて壮大なひとつの物語として立ち上がっていて凄い

 

狂四郎2030

 

西暦2030年。第三次世界大戦が終結して5年後の日本だ。

核ミサイルによる戦争は、80%に及ぶ地球上の人間を消滅させていた。

生き伸びた狂四郎は、空を警護するヘリ巡査になっていた。

 

そんなある日、科学者の脳を移植された言葉を話す犬・バベンスキーと出会う。

 

引用:狂四郎2030|ヤンジャン!|

 

  • 全20巻
  • かなり狂気的なエロ漫画の皮を被ったSF
  • 「近未来SF冒険SEXYバイオレンスラブロマンスせんずりコメディち〇こ漫画」って煽り

 

全国民が強制労働させられ遺伝子で差別される世界観

男女が隔離されて生活・労働させられる社会で、人殺しばかりやらされた主人公がバーチャルで会った女に現実世界で逢いに行くお話

 

シリアスを和らげる為にギャグが入る

しょうも無い下ネタを挿し込まずにいられないサービス過剰さ

 ディストピアで絶望的な世界観・シリアスとギャグのバランスが神懸かった超傑作。 

 

ギャグと、社会性と、エロスの物凄いバランス

 

武士沢レシーブ

 

キミたちの「ヒーロー」への憧れ…武士沢が叶えよう!! 

《武士》が見たいか?

《レシーブ》が見たいのか!? 

 

廃部寸前の牛乳学園ヒーロー部に救世主が現れた! 

悪の軍団に敢然と立ち向かう快男児、武士沢光沢!! 

 

教室でも通学ヘルメットをかぶりつづける武士沢が、常識も定石もぜんぶブチ壊して大暴れ!!

 

  • 全2巻
  • 打ち切りで近年まれに見るものすごく適当な終わらせ方

 

うすた京介の20週打ち切り漫画「武士沢レシーブ」

うすた連載作品では珍しくギャグだけじゃなくて割とシリアスしてたのが印象的、打ち切り決定後の最終回も衝撃的。

 

銀魂より前にギャグの方向からシリアスに肉薄しようとした作品。 

 

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ハーメルンのバイオリン弾き

 

魔族がはびこり人々が苦しむ世界に、巨大バイオリンを抱え颯爽と現れた勇者ハーメル。

ところが凛々しい面立ちとは裏腹に、金にがめつい悪徳勇者だった。

 

北の都を目指す旅の途中で出会う仲間たちと大魔王ケストラーに挑む戦い。ハーメルは運命を変えられるか!?

 

  • 全37巻
  • ガンガン創刊号から連載してた「看板漫画」の一つ 

 

魔王の息子勇者ハーメルが巨大バイオリンを手に少女フルートはじめ愉快な仲間たちと魔王ケストラーを倒す為、旅をする物語

 

悲しい展開があまりにも多くて作者の人が箸休め的にどシリアスな状況だろうがギャグを挟む、人を選ぶギャグとド鬱なシリアスが混ぜこぜになってる劇薬

 

アニメ化に際してストーリーの骨子を変えず、ギャグだけ抜いたらとんでもない鬱作品になったとか…

 

BEASTARS

 

中高一貫のエリート学校・チェリートン学園内で、ある日草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きる。

 

テムと同じく演劇部部員であったハイイロオオカミの少年レゴシは、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いし、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまう…。

 

引用:BEASTARS - Wikipedia

 

  • 既刊16巻(2019年12月6日現在)
  • 「異種間の交配」という「禁忌」をドラマに組み込んだ構造
  •  「マンガ大賞」「このマン」W受賞も伊達じゃない超・名作です。

 

肉食獣と草食獣が人のように生活と共存をする世界が舞台

多種多様な動物が擬人化し、人間的に生活している世界での演劇部を中心としつつ、動物としての本能の発露と理性による抑圧を描いた少しダークな群像劇

 

冒頭でアルパカが肉食動物に食い殺されてて、タブーではあるが肉食の本能は残ってる世界、人間以外の動物の擬人化…草食獣と肉食獣の関係…社会構造もかなり面白い

絵と世界観の作り込みがすごくて、ファンタジー好きの人はそれだけで楽しめそう

 

「生きるとは」をがっつり考えさせてくれるので、哲学好きにもオススメ。

 

 

ゴールデンカムイ

 

日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。

 

そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 

立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。

そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。

『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

 

既刊19巻(2019年9月現在)
冒険・バトル・文化・狩猟・グルメ・魅力的なキャラてんこ盛り 

 

戦後間もない北海道に隠された金塊を巡り、アイヌや陸軍、新選組の残党など各勢力、多種多様すぎる人間たちが織りなす面白さてんこ盛りの某剣劇

 

壮大な冒険!様々な思惑の渦巻く金塊争奪戦!

シリアスな設定と見せかけて、変態キャラ、ギャグ、グルメと様々な要素が交差する。

明治時代末期の文化模様も学べる作品となっている。

 

真面目に見てたら急にギャグになってるし、ギャグかと思ったらシビアな展開になる

ギャグとシリアスが好きな人には堪らない作品だと思う

 

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(出典:『ゴールデンカムイ』)

 

彼方のアストラ

 

宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。

 

未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!?

 

  • 全5巻
  • 伏線が凄まじく近年稀に見る傑作漫画
  • 謎解き要素と青春、冒険のドキドキ感

 

宇宙への旅が当たり前になった近未来が舞台

美男美女の陽キャラたちが、宇宙で遭難して、帰還を目指す物語

 

宇宙、サバイバル、ミステリ要素が良く織り込まれ、ところどころにギャグも挟み、シリアスになりすぎず全篇を通してテンポよく進みグイグイ引き込まれる。


伏線回収がとんでもなく巧みで、さりげない会話・表紙すら伏線に使い、完全シリアスな感じかと思ったらスケダンの頃から変わらないギャグのノリとかもあって最高

5巻っていうイッキ読みしやすい巻数だから是非ネタバレ無しで読んでほしい

 

マンガ大賞で大賞に選ばれたのも納得の作品

 

 

2019年:伏線の張り方・回収が秀逸なおすすめの漫画を徹底紹介 - 😂野球と漫画の読み物😂

 

ろみちゃんの恋、かな?

 

「気になる」のが恋の始まり…だとしたら!? 

ごくごく普通の女子高生2人のほのぼのガールズラブ現在進行形。 

 

派手さもなければ起伏もなく、淡々と主人公であるふたりの少女が日々を過ごす

ものすごく現実に即したコミュニケーション表現を見られる作品

 

表紙はわりとマシだけど、中身の絵柄が個性的でヤバイ(下手)ぜ。

しかし内容は面白いぞ。描き続けたら化ける系の作者かも。 

 

忘却バッテリー

 

かつて中学硬式野球界で誰もが恐れた天才バッテリー・清峰葉流火と要圭。

 

中学時代に彼らと対戦した山田太郎は野球を辞める決意をし、野球部のない小手指高校に進学する。

 

だがそこで出会ったのは、記憶喪失により野球素人となった要と、それにくっついて入学してきた清峰だった。

 

引用:忘却バッテリー - Wikipedia

 

  • 既刊5巻(2019年8月2日現在)
  • 天才とその周囲を描く系の物語
  • 今一番番面白い野球漫画

 

野球無名校で繰り広げられる天才野球少年たちの物語

ギャグ漫画だと思ってたら根底には才能に対する憧憬と懊悩が流れてる

ギャグとシリアスと熱さの温度差が天才的で、天才とは?才能とは?残酷なまでの高校野球を今までにない切り口で描いている。

 

野球にあまり関心がない方も騙されたと思って読んでみて欲しい 

 

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(出典:『忘却バッテリー』)  

 

ブラック・ブレット

 

西暦2021年。突如世界中に出現したウイルス性寄生生物「ガストレア」との戦いに敗北した人類は、人口の九割と国土の大半を喪い、ガストレアを退ける特殊な磁場を発生させる金属「バラニウム」で作られた巨大な壁「モノリス」を建築し、モノリスで囲われた都市「エリア」の中でガストレアから身を守りながら生活をしてい…。

 

引用:ブラック・ブレット - Wikipedia

 

  • 全4巻
  • シリアスでダークな世界観

 

ウィルス性の寄生生物によって、人類が狭い土地に追いやられた近未来が舞台

突如現れた寄生生物「ガストレア」と人類の戦いを描いた物語。

 

ギャグとシリアスの展開落差、細かなアクションと補完描写…

当たり前のようにボンボン人が死に、しかも綺麗な最後ではなく、終始絶望と隣り合わせで物語は進む、その中で僅かな希望を見つけは奮闘する主人公たちのお話

 

「面白いコミカライズ」の模範生のような漫画。

 

主に泣いてます

 

あり余る美貌が故、絶対的不幸に苛まれる美人絵画モデル・紺野泉(こんの・いずみ)。

涙腺、ゆるゆる。

 

幸せ、ぽろぽろ。あの手この手で“非モテ道”に邁進する川沿い美人協奏曲、開演

 

  • 全10巻
  • ギャグとシリアスの比率が神懸かってる

 

「超絶美人なのに、美人の特権を活かせず、むしろ気弱な性格のため人生を振り回されている」という主役設定の物語。

 

絶世の不幸美女・紺野泉を中心に、人情あふれる向島を舞台に繰り広げられる片想い連鎖のお話、9割ギャグの1割シリアスという感じがした。所々暴走してて面白い。

 

サイボーグクロちゃん

 

雑種の黒猫「クロ」は生意気な暴れん坊だが、飼い主の老夫婦への恩返しを忘れない忠誠心の持ち主。

 

ある日ドクター剛がクロを使って世界征服をしようと企み、勝手にサイボーグにしてしまう。

それから次々と一癖も二癖もあるキャラクターが出てきて、クロをトラブルに巻き込んだり、逆に巻き込まれたりしていく。

 

そんな毎日をうんざりしたり楽しんだりしながら、サイボーグクロちゃんは今日も暴れ回る。

 

引用:サイボーグクロちゃん - Wikipedia

 

  • 全11巻
  • 中身の名作っぷりに比べるとイメージが先行して知名度低い気がする。

 

不死身のサイボーグ・史上最高猫’クロ’ちゃんの物語

基本はサイボーグの猫が大暴れするギャグ漫画なんですが、時々シリアスが入り乱れるのに、クロが銃をぶっ放してくれるので読みやすい世界観

 

「鬱展開」と言われるが、1999年の時点で、ネグレクトや児童虐待

そしてそこからの再生といった非常に重いテーマを児童誌であるボンボンで描ききっていた事の功績は、もっと語られるべきだと思う。  

 

戦勇。

 

とある世界である日、突如モンスター達が出現! 

平和を取り戻すために弱すぎる勇者アルバは、ドS戦士ロスにオモチャにされながらも、モンスター退治の旅に出たのだった――。

 

ヘタレな勇者とドSな戦士の冒険物語で、ニコニコ静画から始まり、単行本、アニメ、パラレルストーリー、学パロなどあり、どこから手をつけても楽しめます。

 

正義警官モンジュ

 

  • 全12巻
  • 好きな漫画だけど知ってる人が全然居ない…

 

対犯罪用汎用兵器ロボット警官が田舎の派出所に派遣(左遷)されて、スケベでクズだけど人情深くて優しい警官とドタバタギャグ時々シリアスするお話

 

秀逸なギャグ!シリアスな展開あり!人間味あるキャラクター達!

シリアスなパートにも、即物的なギャグを織り交ぜつつ、全体的な流れで笑わせる

ギャグあり、涙あり、人間もロボもいい味出てて定期的に読んで元気貰える漫画 

 

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(出典:『正義警官モンジュ』)

 

 

まとめ▼ 

シリアスとギャグとストーリー性のバランスいいモノって中々ないですわ

 

やはりシリアスとギャグのギャップの高低差の凄まじさと言えば「銀魂が有名ですね。

センスのいるギャグをシリアスで中和させ、物語に落とし込む作者の力量には頭が上がりません。今後もたくさん良い作品を読みたいので素晴らしい作品に期待です。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。