カイジの独特な世界観と相まって独特な世界観を想像している『中間管理録トネガワ』
「賭博黙示録カイジ」に登場する利根川幸雄を主人公としたスピンオフ作品として人気を博しています。
当記事では『中間管理録トネガワ』のあらすじや登場人物の紹介、見所を僕の感想を添えてご紹介していくので、是非最後まで見てやってください。
『中間管理録トネガワ』の作品情報▼
まずはあらすじと概要から見ていくよ
作品の概要について▼
- 原作・原案:萩原天晴
- 作画:橋本智広・三好智樹
- 掲載誌:月刊ヤングマガジン・コミックDAYS
- 巻数:既刊9巻(2019年11月現在)
ジャンル:ギャグ、日常、青年漫画
あらすじ▼
消費者金融を主体とする日本最大級のコンツェルン、帝愛グループの兵藤会長の退屈を紛らわす余興を企画するため、最高幹部の利根川は部下の11人の黒服を集め「チーム利根川」を結成。
会長の横やり、部下からの信用失墜の危機、病気、部下の失態、計算外のアクシデントに悩みながらも、プロジェクト遂行へ向け奮闘してゆく…
大勢の黒服たちを束ねる帝愛グループ幹部でありながら、暴君・兵藤会長のご機嫌を最も身近で気にしなくてはならない。
ブラック企業で悶絶する《中間管理職》利根川幸雄の「苦悩と葛藤」の物語
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『中間管理録トネガワ』の登場キャラ
数は多くありませんが見てて飽きないキャラが沢山登場します。
利根川幸雄
大手金融会社「帝愛グループ」の最高幹部
債務者に対しては一貫して冷酷で、世の真理を突いた発言をする。
一方で自分の出世には部下の協力が必須と考えており、極稀に理不尽な仕打ちをするものの部下たちから先生と呼ばれ慕われている。
しかし、そんな彼もひとりの中間管理職という立場では?
チーム利根川
利根川と部下である黒服たち。黒服たちはメンバ全員性格が立っている
上司である利根川にすら見分けがつかんぐらい無個性なのが「売り」
ちなみに黒服全員顔のパーツで見分けがつけられる
『中間管理録トネガワ』の1巻は、利根川が見分けが付きようのない黒服達の名前を覚えるという回から始まる。
山崎健二
第2の主人公でチーム利根川のリーダー。
何だかんだで利根川との信頼関係が誰よりも厚い。利根川をヨイショしているのは点数稼ぎではなく、本心で尊敬している(と思う)
佐衛門三郎 二朗
あの悪魔的ゲーム限定ジャンケンの発案者である佐衛門三郎二朗
貢献度や柔軟性が非常に高く、チーム内でも際立って有能。
海老名
どの集団にも一人はいる熱量はあるけれど方向性が間違った奴
トネガワを困らせるトラブルメーカー
仕事に対する熱意が斜め上をいく惜しい人材(ズレた大砲)
西口 冴子
男性黒服が多い帝愛では珍しく女性黒服
ジムのプールでもサングラスを外さないシュールな女
『中間管理録トネガワ』の注目すべき見所
注目してほしいポイントを絞って紹介していきます。
良いスピンオフ
いわずと知れた賭博黙示録カイジの利根川を主人公にしたスピンオフギャグ漫画なんだが、まるで福本伸行が描いてるんじゃないかというくらいの作画の再現具合。
原作のやり過ぎ演出をクローズアップしてパロディの領域にまで昇華
そしてシリアスな世界観も忠実に再現、シリアスな空気感だからこその笑いを生んでいる。ファンも初見も楽しめる良いスピンオフ作品となっている。
本作を活かしたギャグ・パロディネタ
カイジの真面目なノリでギャグをするパロディ的な面白さが良さが最大の魅力。
原典のキャラを壊さないようにしっかりギャグをやっているのが素晴らしい。
Eカードやエスポワールの部屋ネタなどが紛れてたり、時事ネタを織り混ぜたりしていて、、社会人あるあるなギャグを主題に描いている。
ブラック企業の中間管理職の苦悩を描く
原作のネタが分かる人向けの作品かと思ってたけど、人事異動などの一般的な社会人あるあるネタを福本漫画のノリで描き、ギャグ漫画としてノリで楽しめる
中間管理職のインサイトを深く突き、中間管理職の人に降りかかる理不尽さ(多分現実でもあんな感じ)で、そこはよく表現されている。
人口のボリュームゾーンである40代50代の中間管理職世代も共感できるはず。
まとめ▼
『このマンガがすごい!2017 オトコ編』1位となったカイジスピンオフ
スピンオフであることをいいことに全力で悪ふざけしてる
班長や社長、会長に比べればそこまで破天荒なイメージのなかったトネガワを一気にギャグ要員にしてしまった力強さは流石の一言。
出オチ感あるコンセプトだけど、2巻以降でもネタの勢い衰えず面白いです