創作(アニメ製作)への強い多幸感『映像研には手を出すな』ネタバレ/感想(見所紹介)

f:id:ryocuu:20200509002812j:plain

 

祝アニメ化『映像研には手を出すな』のネタバレ感想

 

女子高生3人組が「映像研」を結成してアニメ制作に挑みます。

どなたかが言っていた「漫画からアニメーションへの特濃ラブレター」が正にその通り、アニメ制作に挑む3人娘女子高生という一言では表せない、情熱と一癖ありすぎる奴らの快心のストーリーとなっています。

 

当記事では『映像研には手を出すな』のあらすじと登場人物、見所を僕の感想を添えてご紹介していきます(ネタバレに注意して下さい。)

 

 

 『映像研には手を出すな』のあらすじと概要▼

まずは概要とあらすじについて紹介 

 

作品概要▼  

ジャンル:青年漫画

  • 作者:大童澄瞳
  • 掲載誌:月刊!スピリッツ
  • 巻数:既刊4巻(2019年5月10日現在)

 

 

あらすじ▼ 

アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。

 

ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ-

想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す! 

 

人並み外れた空想力を持つ浅草みどり

金儲けが好きな長身の金森さやか

カリスマ読モだがアニメーター志望の水崎ツバメ

 

アニメ制作に魅せられた女子高生3人組が「最強の世界」を実現するために、イラスト、シナリオ、プロジェクトをそれぞれ担当してアニメ制作に挑戦していく…。

 

『映像研には手を出すな』の登場人物 

f:id:ryocuu:20191225221303p:plain

 

個性豊かな登場人物をご紹介します。

 

浅草みどり

芝浜高校に入学したアニメが大好きな1年生

好奇心旺盛で想像力が豊か、アニメ制作では「設定が命」の主人公

人間は描けないが、メカや建物の設定画の作成が超絶的に早くてかっこいい

創作は日常からヒントを得ていて、面白いものを見て刺激を受けると猛烈な勢いでイメージボードに空想の世界を描き出す。

 

金森さやか

「皿」みたいな口してる長身で美脚の美人

お金好きで他二人の尻を叩いてどんどんアニメ制作実現に向けての手を打っていく。

客観的に状況を判断し、脅しやハッタリも駆使して金をもぎ取ってくる。

 

彼女の考えは興味深く、端的に言うと理屈っぽく金に汚いプロデューサー。

言葉選びのセンスが一番光っているので、恐らく作者に似てるのだと思っている。

 

水崎ツバメ 

カリスマ読者モデルとして活躍しており、校内でも有名人。

カリスマ読モなのに入浴シーンに色気がカケラもなく、口からビーム吐いてるシーンや

波動拳の練習してると吐露するシーンばかりが記憶に残るお方

 

『映像研には手を出すな』が読みたくなる見所紹介

『映像研には手を出すな』を読んでみたくなる注目してほしいポイントを厳選して紹介していきます。

 

キャラの個性を活かしチームプレイで楽しむ

f:id:ryocuu:20191225233115p:plain

(出典:『映像研には手を出すな』)

 

主人公3人が自分たちの欲望のために努力と試行錯誤を重ねる描写が秀逸。

クリエイター二人とマネジメント一人って分担なんだけども、それぞれ個性が爆発

三人のバランスが実際のものづくりチームっぽくて良い。

 

3人が意見をぶつけ合いその科学反応で作品が組みあがっていく過程は爽快

恋愛、キャラの抱える葛藤などは必要最低限に抑えているので、創作のエモさがより引き立ち、部室の秘密基地感に引き込まれる。

 

創作意欲が刺激される。

f:id:ryocuu:20191225233133j:plain

(出典:『映像研には手を出すな』)

 

とにかく自分の世界を妄想したことがある人にオススメしたい漫画。

アニメ制作に興味のある二人とプロデューサー気質な女の子が学校で映像研を立ち上げ、自分が思う最強な設定を考えて物語を創る。

 

世界を作ることの楽しさ、設定を形にして動かす。その労力を楽しさが覆す。

勢いと喚起が凄い、創作をした人ならわかるワクワクをぶち込んでいる。

読後には、絶対に創作意欲が湧いてくる 

 

勢いと大胆な構図

f:id:ryocuu:20191225233031j:plain

(出典:『映像研には手を出すな』)

 

構図とスピードが手を繋いで走って物語が世界に向かってジャンプしていく。

演習もレイアウトも構図もワクワクするし、現実と妄想の無理矢理とシームレスの狭間的な場面転換、設定、構図、勢い、表現力全てがバツグンに面白い

モノ創りの勢いとか、捻くれ感とか爽快感とか疑似体験させてもらえて堪らない。

 

画の構図に合わせて吹き出しの台詞も立体的になり、想像力がリアルタイムで構築されていったりと。独自性と娯楽性のバランスの取れた作品。

背景フェチ、構図フェチ、世界観フェチ、設定フェチにはたまらないと思う

 

 

作者:大童澄瞳

 

 

大童澄瞳さんはこの作品が連載デビューらしく驚いた

作者さん、Youtubeで配信もしていて、絵を描く配信やってるのに30人位しか来てないのを見てるとなんか凄く惜しい気がしてならない。

時間があれば見に行ってみて欲しい(余計なお世話)

Twitterはこちら☞大童澄瞳

 

まとめ▼ 

 

お試しを読んで絶対買うべきだと直感した漫画。

細かい設定が大好きな自分にはたまらない。

読み逃しがないかと何度もページをめくり直してしまう。

いつも読んでる漫画にないような手法がところどころにあって面白い。

 

それでいて青春要素と熱量もあり「私も何かしなければ」ってポジティブに思わせてくれる、オタクのツボを突きまくる話題になるのも納得の作品です。是非読んでみて。