マニアックなファンの多い(?)『戦闘破壊学園ダンゲロス』
一見、王道の学園バトル漫画。そこに超ド級の変態能力が加わり生じる圧倒的カオス感、どうかしてるエログロ満載の快書です。
今日はそんな『戦闘破壊学園ダンゲロス』についての話をしようじゃあないか
『戦闘破壊学園ダンゲロス』の作品情報▼
「戦闘破壊学園ダンゲロス」はの小説として架神恭介によって生まれた作品です。
架神さんは講談社BOX新人賞も受賞し小説家としてもデビュー作
色んな意味でデビュー作とは思えない設定&ストーリーです。
その後2015年5月号まで横田卓馬作画で連ヤンマガにて連載されていた作品です
公式Twitter: (@cagamiincage)
『戦闘破壊学園ダンゲロス』のあらすじ▼
超常的な力を持つ「魔人」が通う私立希望崎学園通称ダンゲロスで、一般生徒から尊敬の念を集める「生徒会」暴威の集団「番長グループ」が2陣営に分かれ戦争状態になり、そこに両陣営の抹殺を狙う「転校生」が加わるお話…
つまり学園内の抗争バトル漫画になる
この辺りだけを読めば“まともな学園異能力バトル”の臭いがするのう…。
見所紹介!
脳を小学生~中学生男子にして読める下ネタオンパレードの激熱展開異能力バトル漫画なのですが、アイディアがイカれている(褒めてる)作品です。
①一人一人固有の能力を持った魔人達の学園バトルもの
あらゆる異能力者、“魔人”が多数通う私立希望崎学園で、二大勢力の【番長グループ】と【生徒会】が激突する戦いに主人公が巻き込まれていく物語。
予想を裏切る展開のオンパレードで、結構なキャラ使い捨て漫画なので、登場人物がガンガン死んで行くのですが、過去編がちょいちょいさしはさまれて、死んだ奴らもお話に出てくるので、嬉しいような、切ないような
キャラの立った人物があっさりと死んでくのは少しもったいないと思いました。
②能力がぶっ飛んでて楽しい。
学園能力バトルモノなのだが、中身が凄まじい。
ヤベー能力とヤベー能力とよく分からない能力のぶつかり合いでやべー(語彙死亡)
学園を舞台にした能力バトル物だが、登場人物が対手に一切の容赦呵責無し!
バトルシーンに情け容赦が全く無い。惑星を破壊するほどの爆弾を置いて敵を全滅させる様な、物語の見せ場の為、普通は使わない必殺、必勝の手段を両陣営が平気で使う。
男のキンタマを破裂させる「災玉」を筆頭に、「チンパイ」・「ぴちぴちビッチ」・「超即決高潔裁判」・「木曜スペシャル」
そんな個性的すぎる能力者達がバトルする下品で頭の悪いバトル描写が何より魅力で、約に立たなさそうな能力能力に組み込む手腕は圧巻
どれだけ強力な能力を持っていても、不意を打たれれば死ぬし、能力の相性などで実力差が覆るので、大物食いなどが多発するロジカル極まりない快作となっている。
ジャンプをパロディ化したネタも登場するよ(笑)
④奇抜な内容ながらしっかりとした構成・伏線
原作が小説なダ家に、予想を裏切る展開のオンパレードで、設定の伏線が面白い。
時折、人によっては嫌悪感を抱く下ネタがあるが、むしろそんなことより物語がどう進むのか気になりページをめくる
ギャグのような変態的な能力設定や舞台展開なのに、どの登場人物も熱く、熾烈な戦いを繰り広げ、張り巡らされた伏線をキッチリ回収して着地も違和感なく繋がる
この作品でしか出来ない完結の仕方をしたのではないかと思えた。
「伏線回収が秀逸な漫画」については下記記事を参照下さい▼
『戦闘破壊学園ダンゲロス』はこんな人におすすめ。
以下の漫画や作品が好きな人は結構ハマると思います。
めだかボックス
導入は学園日常ドタバタ系ラブコメかと思ったら、ぶっ飛び系学園異能バトルギャグに変化。つまり共学版魁!!男塾に。予想の斜め上で、つまりつまり突っ込んだら負け
純粋悪はなく、殴れば友達。美男美女ショタロリマッチョまでカバーしてます←
バジリスク~甲賀忍法帖~
伊賀vs甲賀の忍術バトルが痛快。
恋愛、エロ、グロあり。個性豊かなキャラクターが魅力的。
結構ややこしい理屈の忍法とか使われてるのに、上手くエピソードも挿入して、分かりやすく面白くなっている。
バトル漫画を探している方は下記記事を参照下さい▼
まとめ▼
『戦闘破壊学園ダンゲロス』を紹介しました。
バジリスクとかハンターハンター超絶激しい「能力×頭脳バトル」と、脱力の「馬鹿馬鹿しさ」、あと身も蓋もない下品な「下ネタ」が奇跡の融合
想像の遥か上をいく荒唐無稽で独創的な異能力、隙間なくこれでもかとねじ込まれる中学生レベルの下ネタ、凄惨極まる苛烈な人体破壊描写、緻密な設定
論理的なストーリー展開に「おっおっおおおお…」っとなる凄い漫画です。
まずは1巻だけでもいいので是非読んでみて下さい。