〔2020年版〕おすすめの漫画家や編集者を題材にした漫画20選

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当記事ではおすすめの「漫画家を題材とした漫画」を紹介していきます。

作者の実体験をモノにした作品から、漫画家を主人公とし成長を描いた作品まで、普段何気なく手にし読んでいる漫画をより興味を持って楽しめるような作品を厳選しました

 

是非漫画探しの参考にしてみて下さい。

 

岸辺露伴は動かない

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ジョジョファンなのでねじ込みました(すいません) 


ジョジョ四部に登場する型破りな漫画家、岸辺露伴が主人公のスピンオフ漫画

面白い漫画を描くためには手段を選ばず、リアリティを追求し続ける男が遭遇する

「観測者」の立ち位置である岸辺露伴の視点から描かれる、奇妙な事象の数々を描いたオムニバス「露伴版 世にも奇妙な物語」といったところ。

荒木飛呂彦さんのアイデアはやはり凄い

 

短編のミステリーを読んだ読後感 

 

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(出典:『岸辺露伴は動かない』)

 

コミックマスターJ

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報酬500万円でどんな状況からでも原稿を完成させるスーパーアシスタント・Jの物語

お話全体はハチャメチャな設定をゴリゴリ進めるものであるにも関わらず、メタい風刺として刺さる、漫画版ブラックジャックみたいな作品。


主人公のコミックマスターJはあらゆる漫画家の絵柄を完璧に模写し、作者より面白い話を考えるスーパーアシなんだけど、なぜそんな彼が自分で漫画を描かないのかというと、彼の漫画があまりにも面白すぎるので既存の文化・芸術・思想等を全て陳腐化させてしまい世界が滅亡するから(笑)

 

魅力はJの異常なまでの漫画への情熱

 

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(出典:『 (出典:『コミックマスターJ』)』)
 

明日にはあがります。

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小物ぶりにのたうち回る漫画家とアシスタントとのやりとりを描いた物語

 

漫画家が題材の漫画だが物語らしい、成功や問題提起はなくギャグ漫画

漫画家と、そのアシとの交流が涙ぐましい、なにかがおかしな物語

各話8Pなのもあってテンポいいし、安定したクオリティで気兼ねなく読める

 

 

check☑

 「明日にはあがります。」の続編となる「小光先生の次回作にご期待ください。」では、前作最終回で連載を打ち切られた小光先生が、新たな連載を目指す姿を痛々しくも愉快に描かれています。

 

 

あーとかうーしか言えない

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コミュ障不器用な天才肌の新人漫画家と、彼女を支える女性編集者の、ひたむきなエ口漫画業界の物語。

 

エロ漫画業界という特殊な業界が舞台だけど人間の成長を描く普遍的な内容。

相棒の担当編集女子も共に成長してゆきます。

キャラや物語よりも性癖や嗜好を含めた「自分」を晒すという創作する人たちを描いた物語が好きな人におすすめいろんな作る者達の話が垣間見れ面白いですよ。

 

サブカルっぽさとエンタメらしさと百合が、うまい具合に折衷されている。

 

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(出典:『あーとかうーしか言えない』)

 

G戦場ヘヴンズドア

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商業漫画界という戦場で戦う2人の青年の葛藤、成長を描いた物語

漫画家の息子と編集者の息子がコンビを組んで漫画家を目指すという熱い展開

バクマンとは違い愚直で劇的で、感情をたたきつけられる感じの内容。

 

とにかくしっかりした線でひたすら熱い物語を描くことに定評のある日本橋先生による、現代版『まんが道』、繊細で熱い心理描写に持っていかれる作品です。

 

僕が呼んできて漫画の中でトップ10に入る神漫画です。

 

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(出典:『G戦場ヘヴンズドア』)

 

アオイホノオ

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熱血漫画の申し子島本和彦が、実在する凄まじい天才を横目に見ながらプロの漫画家になって行く作者の自伝的作品。

 

漫画家を目指し芸大に通う主人公の周りには天才の逸話がゴロゴロ。

庵野秀明(新世紀エヴァンゲリオン)、山賀博之(天元突破グレンラガン)といった今をときめくクリエイターの若き日々と、才能への嫉妬が描かれている。

 

漫画に興味なくても見る価値あり!

エヴァンゲリオンを好きなら更に見る価値あり、色んな意味で読みごたえある作品よ

 

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(出典:『アオイホノオ』)

 

マンガに編集って必要ですか?

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20歳年の離れたパットしない中年漫画家と新人の女性担当編集の物語

ド直球なタイトル通りに綴られる、漫画家と編集の関係性や業界事情が興味深い作品

 

単なる業界裏話的物語ではなく、編集とどう向き合うべきか、編集は本当に必要なのか、主人公が色々な考えを巡らせながら物語が進んでいく。

 

誰よりも漫画を愛した坂本さんというキャラクタがこの作品のキモ

苦しくて辛くて「だけど漫画が好き…」という創作者たちの愛と本気を痛いほど感じる

 

あとは担当編集の胸がでかい。 

 

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(出典:『マンガに編集って必要ですか?』)

 

バクマン。

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高校生の2人が1人が原作、1人が作画でコンビとなって、ジャンプ連載を目指して漫画家を目指していくお話。

 

漫画の厳しさ、難しさ、漫画の作成の過程を知れる。

友情、努力、恋愛、ライバル、さらには綺麗事だけではすまされない現実に、少女漫画にしてもいいくらい甘々な恋愛要素など少年漫画のフルコース

 

漫画論の部分とかも今読むとまた違った感想が出るし、その上でキャラの魅力とかは変わらないので今読んでもまた別の形で高揚する作品だ。

 

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(出典:『バクマン。』)

 

RiN

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漫画家を目指す主人公の少年と、常人には見えない何かが見えたり聞こえたりするヒロインの輪廻や巡り合わせを描いた物語

 

漫画家を目指す主人公(伏見)と、不思議な力を持つ少女(リン)との前世から強い繋がりがあるとy7いう設定で進み、才能をいかに使いこなすかがテーマにある。

バクマン的な設定だが、内容は全然違い、過去世の因縁が絡んできたりと、ミステリー要素が入っていたりと世界観が幅広く序盤は引き込まれる。

 

この作品は物語の閉め方が少々残念。 

 

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(出典:『RiN』)

 

僕の小規模な生活 

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漫画家福満しげゆきさんと「妻」の生活を描いた自伝漫画

漫画家を目指す途中でコンビニバイトバックれたり、真面目系クズを地で行く作者さんが、妻子を持ち漫画家になり…家事も出来ない働かないヒモ生活を送っているお話

 

妻の金でゲームとか買いまくって家事もしない状態で妻がキレていたりと、僕もいろいろと頑張ろう、と…なぜか不思議な気分になる。

 

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(出典:『僕の小規模な生活 』)

 

かくしごと

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娘に(エロ)漫画家であることを完璧に隠しながら働いている主人公の子育て漫画

自分の父親がエロ漫画を描いてると知ったら…と娘の将来を超絶心配するエロ漫画家が、娘からの信頼も、かくしごとも死守しようとする姿が微笑ましく可愛い漫画

 

読んでわかるタイトルの意味が本当に好き、タイトルの字体はありがち少女漫画だけど中身はちゃんと久米田先生(さよなら絶望先生)で最高!懐かしすぎて死ぬ。

久米田先生の事なので秀逸な伏線も用意してそうで、今後の展開も注視していきたい。

 

当記事で紹介している作品で最もオススメなのは、この作品でございます。 

 

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(出典:『かくしごと』)

 

ジャンプの正しい作り方!

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日本一の漫画雑誌の裏側と秘密に迫る密着ルポ漫画!

ジャンプの制作現場(編集部から印刷所から色々と)の裏側を漫画にした作品。

 

絵は荒いけど、作者が凄く良い人で真面目なジャンプファンで、奥さん大好き(漫画家の夢を諦めた後に就職して結婚したそうです。)なのが、すげー和む(印税貢ごう)

 

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(出典:『ジャンプの正しい作り方!』)

 

かくかくしかじか

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東村先生の自伝漫画で学生時代に出会った絵画教室の人生の恩師とのお話。

 

美大受験・美大生活・美大卒業後の生活から賑やかな学生生活、そして地方(宮崎)で育った自意識と美大での大きな挫折、亡くなった恩師との話と最期に交わした言葉…

コミカルに描きながら悲しさがそこかしこにある感じで泣ける。

 

身につまされること多杉、大なり小なり、誰もが大切な人を亡くした時に経験する後悔や切なさを優しく綺麗に尚且つコミカルに描いている作品です。

 

ガチで泣けるし前向きになれる名作エッセイ。 

 

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(出典:『かくかくしかじか』)

 

吼えろペン

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内容紹介▼


東京近郊のレンタルビデオ・CD店の2階にある、(株)炎プロダクション。

そこではひとりの熱血漫画家が、日夜命がけで原稿と格闘していた。

 

彼はこれまで、締切りに間に合わないという弱音を吐いたことは1度もなかったのだが…。

決して妥協を許さない大熱血漫画家・炎尾燃は、今日も作品のため燃えに燃えまくる!

 

日本一熱い漫画家島本和彦本人がモデル。

作中では数々の熱い名言を残し、炎の転校生OLD化の実録漫画

 

バクマンとかメジャーな漫画家ものの理想像に、これは俺は無理ですね…って思った時に諦めない希望と呪いを与えてくれる漫画

展開はメチャクチャだけど、その勢いが読む側に妙なやる気を出させてくれます。

『炎の転校生』『逆境ナイン』等々熱い漫画で有名な島本和彦先生の代表作。

 

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(出典:『吼えろペン』)

 

ブラック・ジャック創作秘話 

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漫画とアニメの神様、手塚治虫とそれに関わって来た人々のお話

 

手塚治虫の没頭、創作力、こだわり…まさに狂気としか言いようがない。

そしてその狂気に見せられて踊る編集者の狂気のぶつかり合い

当時の熱量が伝わってくるタッチ、信じられない天才ならではのエピソード満載の作品

 

死の直前の病床から古参アシスタントの伴俊男氏を叱りつけた手塚治虫

スタッフに辛辣であり厳しかった面が描かれ、その仕事ぶりはかなり伝わってくる


手塚治虫という熱に当てられて苦しみ、耐え抜き、走り抜き、漫画に情熱を注ぎ、命を捧げた手塚先生に関わる人たちの証言で綴るノンフィクション。

 

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(出典:『ブラック・ジャック創作秘話 』)

 

重版出来!

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新人編集者を主役に、漫画が発売されるまでに関わる人たちを描く群像劇。

漫画家と編集部と営業部という出版界を織り成す人々に、一話ずつそれぞれの立場から丁寧にスポットライトを当て、新人女性編集者を主人公に漫画の裏側に迫る内容

 

8巻の出版不況に切り込んだ内容で漫画家達の成長物語と、かつての人気絶頂漫画家を交互に出して対比させる少々残酷な演出はかなり見応えがあった。

 

主人公が圧倒的な個性を持ちつつ、それ以外のキャラクターも全員‘‘生きてる’’感じがして、本当に魅力的。

 

 

マンガ家さんとアシスタントさんと

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漫画家の愛徒を中心にアシスタント達や編集者との日常を描く物語

 

オススメするポイント▼

  • バカな主人公が引き起こす奇想天外な下ネタギャグ
  • 主人公を取り巻く魅力的なヒロインたち(可愛い)
  • 何も考えないで読める。

 

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(出典:『マンガ家さんとアシスタントさんと』)

 

でぃす×こみ

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 王道少年漫画で漫画家目指してた妹の名前で兄がBL風漫画を投稿したら賞とっちゃってあとに引けなくなった妹が、四苦八苦しながらBL漫画を製作するというお話。

 

少年漫画脳の女子高生漫画家が、艱難辛苦の末にBLモノを商業誌掲載にこぎつける

繰り広げられるドタバタコメディであり、特異な設定だが、漫画家が題材の作品として、きちんとした正統派漫画家成長物語でもある。

 

ゆうきまさみ先生のBL、基本的にコミカルで楽しい 

 

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(出典:『でぃす×こみ』)

 

そしてボクは外道マンになる

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平松伸二がドキュメンタリータッチで描く自伝漫画。

純朴な青年が、いかにしてバイオレンスな物語を生み出し大ヒット作家になっていくかを(フィクションを交えながら)描いた作品。

 

独特の誇張表現がされているが出て来る集英社関係者の全員がヤクザよりたちが悪いw

ヤクザか人殺しみたいな編集者から頭カチ割られたりする

使い捨てのように扱われる新人漫画家の悲哀も描かれて読ませてくれる漫画です。

 

ジャンプの編集者がどう見てもヤクザにしか見えない…(笑)

 

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(出典:『そしてボクは外道マンになる』)

 

連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏

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内容紹介▼


「これ読んでほしい編集者、いっぱいいるわぁ」 森田まさのり(漫画家・『べしゃり暮らし』『ろくでなしBLUES』)

 

エロスやバイオレンスを描く異端の作家である著者は、ジャンプという少年誌でいかに戦い散ったのか。

 

『北斗の拳』原哲夫氏のアシスタントを務め、『ジョジョの奇妙な冒険』荒木飛呂彦氏と競合、『メタルK』『ゴッドサイダー』など強烈な作品で異彩を放った作家が初めて明かす、実録奮戦記。

 

週刊600万部以上の発行を誇ったジャンプ黄金期で打切漫画を描き続けた男の物語

立て続けに打ち切りになる漫画家(巻来功士先生(ゴッドサイダー))の回顧録

 

友情、努力、勝利ではないジャンプ漫画を描き、もがき、散っていった漫画家の作品。 

 

 

 

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あとがき▼

おすすめの「漫画家を題材とした漫画」の紹介を終わりにします。

少年漫画から青年漫画まで様々な作品を紹介させていただきました、興味を持った漫画は見つかりましたでしょうか?気になる作品があれば、ぜひ手に取ってみて下さい。