サンタを題材とした漫画「ブラックナイトパレード」という作品をご存知でしょうか⁉
「荒川アンダーザブリッジ」とか書いてる中村光先生10年ぶりの新連載で、中村先生の過去作の香りも漂いつつ、黒いサンタという設定など様々な特色を持った作品です。
という事で、今回は「ブラックナイトパレード」について書いていきたいと思います。
「ブラックナイトパレード」とは
ヤンジャンにて連載中の「ブラックナイトパレード」
単行本は4巻まで出てます!(2019年12月現在)
著者は「荒川アンダー ザ ブリッジ」「聖☆おにいさん」などで知られる中村光先生!
「ブラックナイトパレード」のあらすじ☑
「ブラックナイトパレード」の設定の奇抜さと話運びの巧さは尋常じゃないです!
深夜にコンビニで働いていた、就活に惨敗し夢も希望もあったもんじゃない主人公が、顔のない黒服サンタが男の子を拉致され、悪い子にがっかりプレゼントを贈りつけるブラックサンタとして働くお話
奇抜なストーリーや設定に惹かれる事は言わずもがな、思ったよりも物語が濃い。
大筋も細かい話もほんとに綿密に練られてるから二巻だけでも読み応えがある作品です
「ブラックナイトパレード」の見所🙋
この作品には注目してほしい見所があります。
①黒いサンタクロース
クリスマスは誰にでもサンタは来て、悪い子の所には黒いサンタがやってくる
良い子には赤いサンタが、悪い子には黒いサンタが子供ががっかりするものを置いていく(悪い子の所には石炭やら内臓やらをプレゼント)とこが毒があっていい。
悪い子限定のサンタなので良い子宛ての物に触ることが出来ない
そして黒いサンタ顔がないのに明らかにイケメン
背が高くて細身で黒ずくめで、それで、顔が透明。カッチョイイ。
「黒いサンタクロースのお仕事は、悪い子にお仕置きを。」
このノリが病みつきになっていく。
②やっぱり中村さんの作るお話って感じで面白い
荒川アンダーザブリッジとか聖☆お兄さんとはまた違った世界観と作風が凄く惹かれる
聖☆お兄さんや荒川のノリは健在でありつつ、ギャグ主体ながらこの作品は常に深めな闇深要素がつきまとうので、中村先生の他作と比較してブラックで魅力的。
黒いサンタと赤いサンタの謎がドンドン出てくるストーリー性
登場人物は皆闇を抱えてて、たまに背筋が凍る怖さ出るのもこの作品の大きな特徴。
コンビニバイトでくすぶっている主人公の成長物語に加え、独特の想像力を駆使し展開される中村光ワールドの中にも愛情が実感できる作品です。
③伏線
おふざけだけのギャグ漫画ではなく、登場人物たちがサンタになった理由には、それぞれ深いワケがあり、後から後からどんどん出てくる主人公周りの真実など…
まだまだ謎が多く残っているので、巻を重ねるごとにシリアスの比率が増してきてとても良い読み味。
特に伏線が一話からすごい…
伏線だらけでもはやどれが伏線なのかわからない…
秀逸な伏線の回収を見てこの漫画の魅力に気付くと思います。
1巻→面白!2巻→え、気になる3巻→なんと!!面白い!!!ってなる(語彙力)
伏線が魅力的な漫画はこちらでご紹介しています。
あとがき▼
ギャグじゃなく、ストーリー重視、荒川のシリアスとギャグ比率の反転したような作風
ファンタジーでミステリーで、ちょっとホラー味とスプラッターもあって、なのにギャグ漫画でもあるという…なんて不思議な漫画だろう…
サンタの話だからって、毎回12月に新刊…遠〜い(初見も追いやすい)
今回も巻末に「次は夏に新刊」とあったが、今度こそ出るのかな…こうご期待