「村上海賊の娘」は和田竜による100万部を超える人気長編歴史小説を吉田史郎の作画でコミカライズ、「ビックコミックス」で恋愛されている作品です。
当記事では「村上海賊の娘」の大まかなあらすじや見所についてご紹介
どのような物語でどのような登場人物によって展開していくのか、僕の感想と合わせてまとめていきます。
戦国時代に実在した海賊。「村上海賊の娘」
「村上海賊の娘」は、「のぼうの城」で有名な和田竜氏のベストセラーのコミカライズ
動き、躍動感が桁違いです。静と動のコントラストが抜きん出ており文字情報よりもダイナミックレンジが広がっており原作以上に面白い歴史漫画となっています。
「村上海賊の娘」の原作は？
原作は2013年に刊行されて、本屋大賞を受賞してミリオンを売り上げた作品
充分尺取れる話だし、ほとんど史実に基づいてるし、キャラ立ってるし、大河ドラマとして映像になる日も近いと思う。
主人公は女海賊！あらすじと見所は？
村上海賊の娘は時代劇ですが一人のキャラの魅力に強烈に引っ張られる作品です。
お話としては、日本海賊史上最強の軍事力を持っていたとされている戦国時代の瀬戸内海の覇者「村上海賊」そんな一代で海賊の頂点へと上り詰めた海賊のボスの娘を軸に展開し、史実をベースに実在の人物や架空の人物が戦国時代を暴れ回ります。
それでは、注目してほしい見所を厳選してご紹介していきます。
主人公の強い海賊の少女”景”
主人公は、村上海賊の当主である村上武吉の娘、景(きょう)
原作小説もまるで漫画のようなヒロインで、その行動力や強さにグイグイ惹かれて行く
全てを望む海賊姫は先に何が待ち構えていようとも己が道を突き進んでいく。
そんな破天荒で豪快な姿がこの作品の大きな魅力
強烈な印象を残す主人公の他にも、個性豊かな人物がひしめきあって登場します。
史実の要素も強く奥行きの深さを感じる
織田信長の時代、乱世にその名を轟かせた海賊の娘、景（きょう）の物語を、史実をベースに実在の人物や架空の人物が暴れ回る痛快なエンタメに昇華
村上海賊と泉州の海賊達との凄絶な闘いぶり、特に後半主人公の娘が戦闘に加わるあたりから俄然盛り上がる。一途な娘の成長ぶりにも着目。
誰も彼もキャラが立っていて凄まじい生を駆け抜けていく。
戦国時代の価値観には共感出来ないのだけど、そういう時代だったんだと納得もする。
歴史漫画は数多くあれど海賊を題材にした作品はあまりなく、知らなかった史実や人物を知っていくのは楽しい。そんな欲求も満たしてくれる作品
史実と派手なアクションの匙加減が良い。素晴らしい大河ファンダジー。
高い画力で表現した完璧なコミカライズ
戦国時代の薄汚さ…回を追う毎に迫力を増す吉田さんの画力に注目
原作の様々な見せ場をしっかり押さえて画力ある絵で見せつつ、人物に深みを増すオリジナルエピソードも入れて一気に読み進められる。
こんなに完成度の高いコミカライズはそうそうない。
小説が苦手なら漫画版を！
歴史漫画の中では比較的読みやすい漫画
歴史漫画なのにヒロインが魅力的過ぎるのは勿論、海戦の描写と息もつかせぬ終盤の展開で娯楽性を兼ね備えた痛快さ、愛媛をはじめ瀬戸内あたりで村上姓を良く見かけますが、全国の村上さんにおすすめしたい作品です。
