『アンダーニンジャ』あらすじ/感想・見所について
『アイアムアヒーロー』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で有名な花沢健吾さんの忍者漫画として評価を得ている『アンダーニンジャ』
ニートを主人公に現代社会で暗躍する忍者といういかにも面白そうなこの作品の魅力をご紹介します。この記事を読めば、『アンダーニンジャ』のあらすじや登場人物・見所を十分理解できる内容となっているので是非最後までご覧ください。
「アンダーニンジャ」について
まずは「アンダーニンジャ」の設定やあらすじ・概要について紹介していきます。
作品の概要について
- ジャンル 青年漫画、サスペンス
- 作者 花沢健吾
- Twitter @hanamanko
- 掲載誌 週刊ヤングマガジン
- 巻数 既刊9巻(2023年1月現在)
あらすじ…
かつて栄華を誇った日本の忍者たちは、戦後GHQによって組織を解体させられ消滅した。しかし、実は今でも忍者は秘密裏に存在しており、その数は20万人とも言われている。そして一部の精鋭忍者は国家レベルの争いごとの裏で暗躍していた。
一方で、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、その一人・雲隠九郎もニート同然の暮らしをしていた。しかし、そんな九郎のもとについに重大な「忍務」が‥‥!
日本の忍者達がまだ現代に存在していて世界で暗躍している。主人公である雲隠九郎は末端の忍者であり、ニート同然の暮らしをしていたが、重大な忍務が舞い込み…という「もしも現代に忍者がいたら」という物語となっています。
作者:花沢健吾の特徴
花沢健吾作品の特徴として極限状況で見せる人の奇妙に弛緩した表情や、追い詰められて醜く出る本性があり、実写化で「アイアムヒーロー」でも同じように緩い日常からの急激な落差をもって表現している。
他にも「女性嫌悪」があり、作品を追うごとにそれが強まっていく気がする。それは「読者」の欲望なのかもしれない。
題材が面白い『アンダーニンジャ』の見所3選(ネタバレ無し)
魅力的な設定と独特な世界観。ここでは『アンダーニンジャ』のおすすめの見所を厳選してご紹介します。
裏で暗躍する忍者
前述した通り「アンダーニンジャ」は現代社会の裏側に忍者が活動、国民の監視に当たっているが、中には職にあぶれたニート忍者もいるという舞台設定。
忍者という職業が残っている現代の日本で、17歳の下忍の忍者が高校潜入の任務を受け忍者特有の道具や体術を使って任務を果たすお話でありながら主人公のニートっぷりを描きつつ、仕事を持ってきた中忍を通じて主人公が「あの一族」という大きな背景を持っている事を匂わせるまでの流れは上手く、「何を考えているか分からない」系の主人公なので二重で面白い。
丁寧な日常とアンダーなギャップ
「戦時中も暗躍していた忍者は今も尚日本にいる。」が…。末端忍者は職にあぶれていたりと、皆が大好きな設定。
どこにでもいてどこにもいない、日常に溶け込む忍者達がこれまた男心をくすぐる。
世界最大の暗殺組織ニンジャの一員の少年と、仲間と思しき者たちの探り合いの一般生活。ニンジャ志望の外国人が登場したり、詳しい設定がほとんど明かされず不穏な空気で引きこませる世界観が最高
「ファブル」的な日常でありながらの非日常、緩さの中での緊張感。
表裏の関係がフワフワ同居していて「リアルな日常にアンダーな話を描くとその落差(違和感)で大きな魅力が生じる」ということで、今後ひとつの方向性になる。
オフビートの雰囲気と殺伐としたバトルのギャップが凄い。
日常に混ざってくる忍術
主人公の怠慢な性格と裏腹に、その秘めた力が時折見え隠れする感じにワクワクする、忍具や忍術の現代への落とし込み、リアルなアクションが厨二、忍術と技術と身体能力の無駄遣いでは…?と思いきや、きな臭い展開になっていく。
登場人物が皆クセモノ
登場人物が以上にキャラが立っている個性的だけど皆日常にいそうなタイプの変態ばかり、暴力を特別なことと捉えてなくて、そりゃ使えるから使うよねっていう一般の倫理観から逸脱した登場人物ばっかなのが素敵
登場人物全員が練馬区を舞台に一つの物語の渦中におり色んな忍者が出てきて関係性が明らかになっていく
登場人物のくだらない会話もこの作品の大きな魅力の一つ
「アンダーニンジャ」アニメ化決定
まさかのアニメ化です!ありがとうございます! pic.twitter.com/1q6M5u6pce
— 花沢健吾 (@hanamanko) 2021年9月6日
こんな下ネタだらけの漫画どうやってアニメ化するんだろう、想像つかないな
▼【知らないだけ】実写化の成功例/失敗例をまとめて紹介【アニメと漫画にドラマも…】 - nounashi.manga
まとめ:男ならハマル「アンダーニンジャ」
最後までご覧いただきありがとうございます。「アンダーニンジャ」を紹介しました。設定を見れば一目瞭然だが男がハマル要素はたくさんあって面白くなる要素を増殖させている。主人公にも沢山の謎があり、複線回収系の漫画が好きな人でも楽しめると思う。設定に魅力を感じれば読んでみて下さい。