『軍鶏』あらすじ/感想・見所について。
当記事ではドラマ「スケバン刑事」映画「AKIRA」など数多の有名作品の脚本を手がけている橋本以蔵の原作、異色の格闘技漫画「軍鶏」の魅力を紹介していきます。この記事を読めば、あらすじや見所を十分理解できる内容となっているので是非最後までご覧ください。
『軍鶏』について
まずは『軍鶏』の設定やあらすじ・概要について紹介していきます。
作品の概要とあらすじ
- 原作 橋本以蔵
- 作画 たなか亜希夫
- 掲載誌 漫画アクション/イブニング
- 巻数 全34巻
あらすじ…
真昼の昼下がり、少年は両親を殺害した。エリート銀行員の父と美しき母の、まとわりつくような愛情が、自分のすべてを吸い尽くすという妄執にかられ、少年は凶行に及んだ。収監された少年院で、少年は「空手」と出会い、その牙と爪を研ぎ続ける。何者にも自分自身を奪われないため、何より、殺されないためにーー。
この「軍鶏」は他の格闘漫画とは一戦を博す作品です。まず主人公成嶋亮が両親を殺害する所から物語が始まり、その後少年院である人から空手を学び出所後、格闘技の世界で…というお話となっています。
『軍鶏』の見所(ネタバレなし)
ここでは『軍鶏』のおすすめの見所を厳選してご紹介します。
両親殺し→少年院という悲惨なスタートだし救いがない
両親を殺した主人公が少年院で空手と出会う悲惨なスタート、服役中に空手を覚え、空手家として裏社会で頭角を現しつつ数々の敵と戦っていく
純粋なスポーツモノというより、武道の精神論や自己修練、人間の憎悪、嫉妬を描いているひたすら陰湿でアンダーグラウンドな世界観。
クズ主人公、悪行三昧
この漫画ほど主人公がクズな漫画はないかもしれない。
空手を通して更生していくのかと思いきや、主人公がどんどんクズになっていきネジが何本か抜けていて常人が考えないような姑息な手を使う。性格が歪んでいく様も独特でライトのあたる表舞台への嫉妬ダーティヒーローと呼ぶには悪どすぎる、今まで見た格闘技漫画で誰よりも人間らしい主人公となっています。
主人公に関わった全ての登場人物が不幸になるか死んでいく、主人公は毎度ブーイングの嵐、脇役が主人公そっちのけで名勝負する、主人公は挫折と苦悩と敗北まみれと、漫画らしさは最後まで健在だし、よくもまあここまで主人公が荒れたもんだと感心する。
どんどん地獄の道を歩んでいく、社会不適合者というレベルではない。
軍鶏(完結済み)/まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。『軍鶏』を紹介しました。良い人が一人も居なくて、ストーリーもしっちゃかめっちゃかに、良い話に「巧くまとめよう」とか「説得力を持たせよう」という気が全く見られない漫画です、興味があれば読んでみて下さい。