一時期何かと話題となった「はじめアルゴリズム」という漫画を今更ながら読みました
数学を題材にした漫画なんですけど、学生時代数学に嫌悪感を示していた僕のような人間でも、分かりやすく描かれていて、かつストーリーも人間ドラマに溢れてて面白いので、是非読んで欲しい漫画です。
「はじめアルゴリズム」とは▼
週刊モーニングで連載中の「はじめアルゴリズム」は三原和人による数学漫画です。
アプリで連載の第1話読んだ時の「これだー!絶対いける!面白くなる!」ていう期待をどんどん超えて、「数学的思考」に興味が湧いてきました。
数学を題材とした漫画の中ではポピュラーな作品です。
「はじめアルゴリズム」のあらすじと見所
「はじめアルゴリズム」は数学の魅力をガッツリつたえてくれる名作です。
一言で言うと「「数学で世界を全部知りたい」天才少年の物語」です。
数学で世界を明かしたい天才少年と、かつては天才と呼ばれたが今はその影もない老年数学者が故郷の島で出会いお互いに変わっていくお話
数学を題材にした漫画だけど難しいことは全然無くてするする読める。
美しい景色や人物の描写1つ1つが、ユニークな題材と相まってとても魅力的
「はじめアルゴリズム」の見所
『はじめアルゴリズム』の見どころというか数学の魅力ですかね。
興味のなかった人には全く馴染みのない競艇の世界を丁寧に描いてくれていて非常に好感が持てる内容です。
①あらゆる情緒が数学の表現で詰め込まれている。
「世界を全部知りたい。」
天才少年と老数学者が、“雲の動き…トンボの翅脈…木々の枝の分かれ…水の波紋の伝わり…”世界を数学で解き明かすべく数学を通じて成長してくヒューマンドラマ
人間関係や身近な事象を数学に例えて展開、少年が人と関わり葛藤し成長する
良い人も悪い人も、すべてはじめは吸収し、数学を通して世界とふれあい、あそぶ。
数学というレンズを通して世界を見ると、こんな風に見えるのかと鳥肌が立つ。
数学から新しい世界が広がっていくのがとても楽しい
数学と人生の美しさ、不思議さが暖かく描かれている作品です。
数学に興味がない人も数学好きな人も、これから数学を学びたい人にもオススメです。
②「天才」主人公
天才的な才能があるハジメ(小5)は老数学者内田に導かれ才能を広げていく。
この世にはごくたまに生まれながらの天才がおり、そしてその才能は先人の築いてきた知識を得ることで完全なものとなっていく。
精神性と思考が常人とは異なる天才と一般人のコミュニケーションの描き方など、題材が難しいときの「なんかよく分からないけど凄い」感を出せるのが凄い(語彙力)
『天才』を上手く描けている。
③秀逸なストーリーと数学の根本的な楽しさ
扱いの難しい題材だが取っ付きやすいのもこの漫画の大きな魅力。
数学という言語で世界を語る☑
色んな解釈があるように色んな計算式が世界を構成している。
生活の中に潜むあらゆる視点で目の前の世界を捉えようとしている
細かい数式は理解できなくても、なぜ数学が魅力的なのか感覚的に伝わる。
素数に取り憑かれる人。
老いが原因で研究を続けられなくなるも未練が残る人。
ただの「数字と記号の羅列」を前に、喜怒哀楽をぶつける登場人物たちがとても魅力的
苦手な数学というテーマでここまでハマれるのは、この漫画のキャラの魅力、設定とストーリーの秀逸さ、そして数学の根本的な楽しさを伝えているからだと思います。
ガチの数学漫画をお探しの方はこちらの記事をご覧ください▼
あとがき▼
紹介したように、数学がちょっとやりたくなり、世界の見え方が変わってくる漫画。
数学を題材にした漫画は初めてだが、自分の知らない世界の話がスルスル入ってくる。
数学を解くというより、数学を通して主人公の世界が広がっていく様子を楽しむ
ポップに数学のおもしろさを知ることができるのですごくオススメ。
特に中高生にぜひ読んで欲しい作品です。