『魔人探偵脳噛ネウロ』あらすじ/感想・見所について
「暗殺教室」で有名な松井優征さんの初連載作品『魔人探偵脳噛ネウロ』、謎を食す魔人ネウロが推理しつつも、事件は強引に解決する、能力バトルあり、友情あり、そして主人公の成長ありの、探偵物の皮を被った娯楽漫画です。
この記事では『魔人探偵脳噛ネウロ』のあらすじや見所を紹介していきます、当記事を読めば「ネウロ」の魅力を十分理解できる内容となっているので是非最後までご覧ください。
『魔人探偵脳噛ネウロ』について
まずは『魔人探偵脳噛ネウロ』の設定やあらすじ・概要について紹介していきます。
作品の概要について
- ジャンル 推理漫画、犯罪漫画、ブラック・コメディ
- 作者 松井優征
- 掲載誌 週刊少年ジャンプ
- 巻数 全23巻
女子高生・桂木弥子の父親が殺された。密室の惨殺事件。謎に満ちた事件は弥子の日常を混乱へ…。一向に捜査が進展しない中、悲しみにくれる弥子の前に脳噛ネウロと名乗る男が現れた。彼は言う。究極の『謎』を解きたいと…!!
謎を喰う魔人ネウロと女子高生探偵ヤコがタッグを組んで(脅されて強引に組まされる事になる)様々な事件を解決するお話、そこそこエグくて絵柄もクセが強く、伏線が秀逸で、物語が進めば進むほどキャラクターが成長していくのが魅力の漫画です。
『魔人探偵脳噛ネウロ』の見所(ネタバレなし)
次に『魔人探偵脳噛ネウロ』のおすすめの見所を厳選してご紹介します。
推理がサブでキャラ+物語が魅力
謎を食糧とする魔人・脳噛ネウロが謎を求めて地上を訪れるところから物語がスタートする。人間界で生活する為に女子高生を探偵役に仕立て上げ影でその事件の謎を喰べることを目的とし展開していきます。
『魔人探偵脳噛ネウロ』推理物の皮を被った娯楽漫画で、ものの例え方とかが常にシュールで犯人の豹変やキレキレのギャグをピックアップされる事が多いが、この漫画は登場人物の成長していく姿がなんとも素晴らしい
個性的かつ魅力的キャラのオンパレードと一貫して「人間の可能性」を主張し、いろんな人の多様な考え方を学べる万人に読んで欲しい作品になってます。
物語が進むにつれて弱体化していく主人公
「暗殺教室」作者松井先生のデビュー作だけあってクッソ強い主人公が弱体化し続けて、周りの成長したキャラがそれを支える……という部分は暗殺教室に通ずるものがあり、犯人の豹変やキレキレのギャグをピックアップされる事が多いが、登場人物の成長していく姿がなんとも素晴らしい
全体的に構成力がずば抜けていて物語全体の伏線を全て回収して、 人の闇を鋭く抉り、本編を綺麗に終わらせる手腕はさすが。
中盤からが本番伏線回収の鮮やかさがたまらない
「ネウロ」は〝伏線が凄い漫画〟で名前が挙がるだけあって構成が抜群に巧い、作者が23冊で完成された一つの作品と言っているだけあって、本当に一冊たりとも、一話たりとも余分な部分がない。
アンケート主義の週刊少年ジャンプで打ち切られる事なく引き伸ばされる事もなく、練り込まれた世界観と、表現の独特さや人間の感情や欲望、悪意の掘り下げた方に加えて、とにかく至るところに散りばめられた伏線を全て回収して、物語として無駄がなく全てが繋がって綺麗に終わる。
「終わり」を見据えた伏線の張り方、伏線全回収・ストーリー全消化で綺麗に終わった名作
所感:悪役好きはよんでほしい。
最後までご覧いただきありがとうございます、『魔人探偵脳噛ネウロ』を紹介しました。話もさることながら、出てくる悪役が軒並み魅力的で物語の根底にある作者の「哲学」や「思想」みたいなものが面白く、いろいろ考えさせてくれる作品ですので普段少年漫画を読まない人にもおすすめです、是非読んでみて下さい