【画像あり】感想:植松聖被告が獄中で描いた漫画「TRIAGE」閲覧注意

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『実話ナックルズ』で2016年 相模原障害者殺傷事件

植松聖被告の獄中漫画「トリアージ」の連載が始まった…。


漫画内の横線は拘置所から送られてきたノートをそのまま掲載しているそうです。

 

かなり凄惨な事件の犯人が描いたモノで気分を害す方もいると思われます

その点は十分ご注意ください。

 

 

作品情報▼

 

拘置所内で描いた「獄中マンガ」を、月刊誌にて無償で連載。昨夏から始まった連載は全12回で、現在まで5回分が掲載されています。※2020年1月8日現在

 

植松被告は、宮市徹編集長に自身が考える漫画のテーマについて手紙を送っています。

「電子(主人公)は自我を持ったクローンとして、人権を主張するとき、人間の定義や愛について論破したいと思いました」

 

あらすじ▼

物語の舞台は近未来の日本。

主人公の「心がない」クローン・伝電子(でんでんこ)が、あるきっかけで心を持ち、人間に追われるように。

 

だが逃げ出したクローンに道連れにされたひとりの男・麻川世太(あさかわせいた)が、「人間の敵」である心を持ったクローンにとった行動とは―。

 

自分が神となり自分の考えを正義として押し通す。

人間として成り立ってない障害者はモノでいらないから殺すという主張…

実際犯した事件するという物語です。

 

 

内容についての感想▼ 

ジョジョリスペクトの画 

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(出典:『TRIAGE (ナックルズtheBEST)』)

 

上手くてビビる…独特で異常な世界観と、ジョジョの影響受けてそうな画。

まともな思想があれば漫画家ルートもあったのでは?

 

絵柄も確立してるしコマ割りもしっかり描けてて驚く

一度見れば目に焼き付いて離れない・・・!

 

 

しかし、扉絵でいきなりジョジョの単行本表紙のポーズ丸写しするセンスはいかがなものかと、それと送られてきたものをそのまま載せているそうで、ノートの線がくっきり写っていて、なんだかゾッとした…。

 

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(出典:『TRIAGE (ナックルズtheBEST)』)

 

母親がプロの漫画家 

植松聖の母親は1990年代からホラー漫画家として活躍していたといいます。

詳細な情報はありませんが、実家」が母親の仕事場だったそうで、小さい頃から絵のスキルを身につける環境にあったわけだ。 

 

 

この本に掲載された漫画もとても興味深い。

植松被告と同じ主張をするモンスターが純粋まっすぐ天使くんから「つまらないんだよ」とぶん殴られる。すると「待ってください」と大麻の妖精が現れる内容。

 

描いているコミックの破壊力が凄すぎる。

 

所感! 

典型的な最悪のソシオパス。

自身の考えが正しいと信じ込んで、過去を省みれないのは、彼が獲得した強力な自閉能力の一端だと思う。そもそも、人殺しが人を定義しようというのが矛盾している。

 

被害者のお母さんが書いた手記を読んだけれど、そこには「被害者」としか表記されない一人の女の子のごく普通の日常が書かれていて背筋が寒くなった。

「娘が生きた証を」母親 被害者の名前公表 障害者施設殺傷事件 | NHKニュース

 

守られるはずだった幸せ。

どんな哲学を持っていようと、命の価値を決める権利はないと改めて思いました。

 

ふと思ったのだけど、これは、印税が被害者のご遺族へ全額渡るのかな?

あの裁判の様子じゃそんなわけでもなさそう…

どちらにせよこれをテレビで流すべきではないと思う。