感想/見所「僕はまだ野球を知らない」データオタクが主人公の野球漫画

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監督側の選手マネジメント…

「犬神もっこす」「ハルロック」などで有名な西餅さんの論理的な解析による技術アップという新しい形の高校野球漫画『僕はまだ野球を知らない』感想・見所について紹介していきます。

この記事を読めば「僕はまだ野球を知らない」のあらすじや登場人物・見所を十分理解できる内容となっているので是非最後までご覧ください。

 

 

新しい形の野球漫画『僕はまだ野球を知らない』のあらすじ

作品の概要について

  • ジャンル 野球漫画
  • 作者 西餅
  • 掲載誌 モーニング・ツー
  • 巻数 全5巻

あらすじ…

高校野球の監督をするのが夢だった物理教師・宇佐智己(うさともき)は、念願叶って浅草橋工業高校野球部監督に就任。

チームを勝利に導くために、野球の統計学を提案する。

根性でも気合でもない、データに基づいた「効率の良い努力」とは何か?

工業高校の弱小野球部をセイバーメトリクスで立て直そうと試みる物理教師監督

前述した通り本作は、高校野球の弱小チームに赴任した野球大好き監督が、徹底した「野球統計理論」を持ち込んでチームを改善していくお話です。

漫画的な演出はありますが、セイバーメトリクスやトラッキングの基礎は網羅できている作品です、監督が主人公の野球漫画はあるけど、がっつりセイバーメトリクスに重きをおいているのはあまりないと思う。

 

『僕はまだ野球を知らない』の見所3選(ネタバレ含む)

挑戦的な題材で、普通に描いても絶対面白くなるのに、いつもの西餅先生の独特の間やギャグも健在かつ理詰めでチーム力底上げする展開、ここでは「僕はまだ野球を知らない」のおすすめの見所を厳選してご紹介します。

 

データオタクの物理教師が弱小野球部の監督に就任

データオタ生徒だけじゃなく監督が監督として成長していく姿がまた良いクの物理教師が弱小野球部の監督に就任

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(出典:僕はまだ野球を知らない)

難しい題材ゆえに肝となる導入は無理解者=監督のふんわり理解から始めることで自然に説明、なおかつ西餅特有の変なキャラとギャグで野球部の弱さという現状までつなげていく素晴らしい、長期的視野で見て「学べる漫画」と言えると思う

野球を愛するがゆえに気持ち悪い監督と、ひとクセある部員のやりとりも面白い。

 

セイバーメトリクス(野球の統計学)

気合と根性なんてもういらない、ロジックで理解できる野球がここにある。

弱小高校野球部を強くするありがち設定に見えて未経験監督がハイテク使いまくるという面白さ、野球に詳しくなれるわけでは無いが「学習」そのものの考え方に対する勉強になる素人監督と弱小野球部の成長、サクセスっぷりも楽しい。

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(出典:僕はまだ野球を知らない)

データというそのままでは無機質なものが思い込みやコンプレックスを取り払うツールとして活用され選手や監督が再生していくのはワクワクするします。

 

西餅作品と分かる変人キャラ

監督のキャラクターとデータ収集・分析の仕方が西餅風の変なキャラ(先生がストーカー)と相まって変態的で笑えるんですけど、それが作中のセイバーメトリクスのリアリティを支えつつスポーツコメディー?として作品を成立させている

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(出典:僕はまだ野球を知らない)

セイバーメトリクスをネタにしてるけどこの作者独特の変人さが入っていて面白い

西餅の描く変人はキラキラしてて気持ちいいですね。

 

全5巻で完結だけど続編も読めるよ

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この「僕はまだ野球を知らない」5巻。都立高校のレベルアップを図る合同練の提案により、楽しく力を増していく部員達、そして大会が始まるという道半ばで単行本としては完結。

後書きではまだ描くという表明があり、作者である西餅先生の熱意により続編をネットで公開するというチャレンジが進行中。kindleでm無料で読めるので是非覗いてみて下さい。

 

まとめ 

最後までご覧いただきありがとうございます。

『僕はまだ野球を知らない』を紹介しました。

興味があれば読んでみて下さい。 題材に魅力を感じれば表紙買いOKです。

 

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