エンタメの快作『エリア51』ネタバレ/感想│アメコミ画と映画の様なストーリー

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唯一無二の作品 『エリア51』の感想・ネタバレを交えてご紹介していきます。

 

「エリア51」は妖怪、神話、オカルト加えて銃、アクションが好きなら絶対おすすめ。

メガテン的アメコミライク、絵やコマ割りも最高ですが、伝説神話の組合せ方が秀逸!

東洋西洋神様魑魅魍魎宇宙人ごった煮の世界観、好きな物全部乗せの作品です。

 

それでは、『エリア51』 のあらすじや登場人物、見所を僕の感想と合わせてご紹介していきます。

 

『エリア51』の作品情報▼

概要

  • 作者:久正人
  • 掲載誌:月刊コミック@バンチ
  • 巻数:全15巻

 

ジャンル:アクション

 

作者:久正人について

大学の漫画研究会で漫画を書き始め、4年時に作品の持ち込みで佳作を受賞。

代表作は『エリア51』『ノブナガン』とどちらも人気作。

非常に実力派の漫画家さんです。久正人さんの作品は独特な絵柄と世界観の組み合わせで、読む人にとってはたまらない作品を生み出しています。

 

『ノブナガン』全6巻

 

あらすじ▼

 

修学旅行で台湾を訪れた女子高生「小椋しお」。

そこに出現した謎の巨大怪獣「進化侵略体」に襲撃を受けるが、偉人の魂を受け継ぐ者たち「E遺伝子ホルダー」に助けられる。

そして友人の危機に、しおの「偉人の魂」が覚醒する…!

 

過去の偉人の遺伝子を受け継いだ現代の英傑達と進化侵略体の戦いの物語。

地球を侵略する怪物に、偉人の遺伝子を持つ人間達が体内に宿る偉人の遺伝子を覚醒させモチーフを武器に敵の怪獣と戦う。

 

内容自体は至ってシンプルな勧善懲悪もので面倒な裏設定等は殆どない。

主人公他キャラたちの成長も明確に描かれており、大変読みやすい作品。

 

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(出典:『ノブナガン』)

 

『エリア51』のあらすじ✅と、おすすめの見所紹介

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アメコミネタの数々にウットリしつつ、作者の豊かな知識と発想から生み出されるハードボイルドでロジカルなストーリーテリングを楽しめるアイデアの凄い漫画です。

エリア51は我が人生は最高のエンターテインメント作品。

 

おすすめの見所を厳選してご紹介していきます。

 

 

人外の者が住む、アメリカ51番目の州に住む女探偵の物語。

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(出典:『エリア51』)

 

「エリア51」は世界中の神、低級な妖怪、UMA、妖精、オカルト的存在までが収容されているアメリカの架空都市51番目の人外だけの州・エリア51が舞台

 

そんな世界中から集められた怪物たちの見本市のような街、エリア51を部隊に、女私立探偵、真鯉徳子(通称マッコイ)の活躍が描かれる至高のエンタメ漫画となっています

 

アメリカ51番目の州という設定で、絵柄はアメコミ

ストーリーは洋画的でありながら、間違いなく漫画であるという、文化のハイブリッド感がたまらない。「アメコミ」と「マンガ」を上手く合成した作品なのが大きな魅力 

 

かっこいい女主人公

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(出典:『エリア51』)

 

「エリア51」で、ある目的の為に探偵業を営む女性、”マッコイ” 

セクシーかつ男勝りの豪快さと義理人情を併せ持ったマッコイの魅力が特に際立つ

 

異人ばかりのエリアで立ち回るマッコイがかっこいいのは言わずもがなだけど、パイクもキシローも、出会ってきた神様妖怪怪物いろいろもかっこいい。

 

アメコミ風の画

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(出典:『エリア51』)

 

独特のアメコミのような(モノクロだけど)色彩タッチが素晴らしい(読めば分かる)

シルエットを多用した白黒の独特の画風にすさまじい画力

絵柄がスタイリッシュ過ぎて好み分かれるかもだけど、読み進めるごとに引き込まれる

独特な絵柄に定評があり、コマの中に所狭しと詰め込まれる漫画です。

 

アメコミ画が特徴の作品は下記記事でご紹介しています。

 

伏線と回収が妙

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(出典:『エリア51』)

 

一話完結の探偵モノと練られた全体の神話と逸話を絡めたストーリーも秀逸

 短いエピソード完結・厨二設定生かした完璧人情展開で泣かせる。

 

オムニバス形式ながら、序盤は毎巻最後のエピソードで物語の本筋を大きく動かし、引きを作る巧みさを見せつつ積み上げた伏線を中盤以降にで一気に開放

全15巻で中盤にかけて繰り広げられる怒涛の展開

 

伏線の回収やセリフ回しがとにかく絶品で正にバケモノじみた完成度、設定、ストーリー共にとてもクオリティーの高い作品なので是非多くの方々に読んで頂きたいです

 

映画のような漫画です。

 

 

まとめ▼

以上で「エリア51」の紹介を終わります。

奇想に満ちた設定、神様ですら死ぬという世界、女性としても人間としても強い探偵と助手たちとの感情、丁寧な伏線回収、1話ごとのストーリー構成が神がかり的。

アメコミ好きと、特撮好きと、ハードボイルド好きと、神話好きと、妖怪好きと、UMA好きと、都市伝説好きと、オカルト好きにおススメ。

 

 

とりあえずの1巻読んでみて下さい。