当記事ではでは歌舞伎を題材とした漫画をご紹介していきます。歌舞伎が題材の漫画といっても、演目を基にした作品や、歌舞伎という舞台を扱った作品まで様々です。
そんな中からボリュームのある“歌舞伎漫画”を厳選して紹介していくので、是非漫画探しの参考にしてみて下さい。
ぴんとこな
家柄が重んじられる歌舞伎界において、名門の御曹司として生まれたにも関わらず、実力のない恭之助(きょうのすけ)。歌舞伎とは無縁の家に生まれながら、実力のみで最底辺から成り上がろうとする一弥(いちや)。
正反対の2人の男が、なんの因果か同じ女の子・あやめに恋をしたのが物語の始まり…
歌舞伎漫画と言われると真っ先に浮かぶのはこの作品。メインは御曹司と門閥外とその幼馴染の女の子3人の高校生の織りなすの物語になっています。
少女漫画だけに女主人公との恋愛模様が二人の歌舞伎役者の在り方を左右していく…という展開、歌舞伎のライバル物語と三角関係が絡み恋愛話とが同時並行で進む。美しい歌舞伎の世界に引き込まれ、歌舞伎ベースの恋愛要素ありのストーリーが大きな魅力となっています
少女漫画で少年漫画展開をしている「ちはやふる」のような漫画
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かぶく者
▼概要
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作者:たなか 亜希
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掲載誌:月刊モーニングKC
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巻数:全8巻
見る者を「かぶく」天才・新九郎(しんくろう)が、伝統と格式の歌舞伎界に殴り込み!
伝統も格式も関係ない、ただご見物(観客)を”かぶく”のみ!駆け出し役者の市坂新九郎、新宿でのストリート歌舞伎を手始めに芸の道をわがまま気ままに突き進む!!
歌舞伎、演じる、かぶくとは、がテーマのお話
周りの気に呼応してアドリブで人を引き込む凄い役者たち、舞台上での役者同士のやり取りの緊迫感、人物の身体や間など非常に読んでいて引き込まれる部分が多い。歌舞伎の演目についても題材になってたりするので、とてもリアルで引きこまれます。
モデルの歌舞伎役者さんを想像しながら読むと面白いのでオススメ
乙女のための歌舞伎手帖
▼作者について
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作者:榎田ユウリ
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巻数:全1巻
概要▼
装画は紗久楽さわさん。歌舞伎初心者の乙女のためのガイドブック。THE・歌舞伎という本にはしたくないというお話をいただき、いわゆる歌舞伎らしい書体は一切使わず、和のテイストを無理に盛り込むことも避けました。100%女性向けで、歌舞伎の敷居を下げ、間口を広げる本にするためにどうすればいいかを考えながらデザインを進行。
歌舞伎に興味を持ったところでおすすめの丸ごとヲタク本
坂東巳之助さん、中村米吉さん、藤間勘十郎さんのインタビューから、歌舞伎好きの作家や漫画家によるコラムや作品ガイドが載っています。
歌舞伎好きな漫画・小説家の寄稿、有名演目の解説も豊富で歌舞伎好きなら楽しめる
色兼ネル
▼概要
- 作者:河惣益巳
- 巻数:全4巻
名門・阿寿磨屋(あずまや)を破門された女方歌舞伎役者・緋世(あけよ)。酒場で出会い恋仲となった諒一郎(りょういちろう)と共に名古屋へ──
大正時代の名古屋が舞台にした歌舞伎役者とパトロンの物語
作者が作者なので予想はしていましたが、それ以上にBL風味の強い作品(笑)
カブキブ!
歌舞伎に魅了された高校一年生・来栖黒悟は、高校生活で「自分も歌舞伎を上演したい」という夢を持ち、親友のトンボと共に「歌舞伎部」を作るために奔走する。
大の歌舞伎好きなクロがメンバー集めに奔走し、同好会をつくり…という青春物語。ありがちな導入だが、軽快な語り口で、専門用語もわかりやすく説明してくれているので、当記事で紹介している作品の中では、最も“とっきやすい”歌舞伎漫画
歌舞伎の理解に役立ち、部活の悩みはリアルで共感できるし、ストーリーとして面白い古典芸能である歌舞伎の魅力を、同年代の若者に伝えようと工夫した作品
歌舞伎を全然知らなくても楽しめる作品となっています。
▼おすすめ青春漫画ランキング45【学園で繰り広げられる友情、部活、そして恋愛】 - nounashi.manga
國崎出雲の事情
歌舞伎一家の出身・國崎出雲は絶世の美貌から、男たちに狙われる事あまた。ある日、母が長旅に出て、出雲は離れていた父をやむなく頼る…が、男の中の男を目指す出雲を待っていたのは歌舞伎役者、しかも女の中の女“女形”としての困惑の日々!
歌舞伎の女形役者が主人公の物語。
主人公は〝カワイイ〟男の子。絶世の美女の外見と誰より男らしいハートを併せ持つ、新進気鋭の女形歌舞伎役者の國崎出雲が、気がつけばどんどん女の子に間違えられる始末。絶世の女形が御曹司4人や複数人の男性から狙われている設定を活かした作品。
複数人の男性から狙われている女形の歌舞伎役者。
かぶき伊左
▼概要
- 作者:紗久楽さわ
- 巻数:全4巻
主人公・市村伊左衛門(いちむら・いざえもん)は、役者であり、若き芝居小屋の主(=太夫元)である。若い故に、勢いはあるが、失敗も多い。
果たして伊左衛門は一人前の役者・太夫元として大成できるのか…。
幕末から維新にかけての歌舞伎役者を描いた物語
歌舞伎の過渡期と、それを支えた役者たちの青春の日々、キャラ同士の確執や、歌舞伎の再興と勧進帳の誕生など凄く完成度の高い作品
歌舞伎一座!という設定で読者が読みたいであろう話が全部詰まってる。何より画面が華やか、舞台の書き方が丁寧(役者らしいど派手な着物の柄)登場人物の感情の機微も絶妙な表現で、読んでるだけで夢心地になれる
モデルは五代目尾上菊五郎
まとめ▼
歌舞伎を題材とした漫画を紹介しました。 歌舞伎はイヤホンガイドで「言葉の壁」さえ超えれば、誰でも(外国人でも)楽しめる「総合芸術」なので、一生のうちに一度は生で観た方がいいと思いますよ。
その前に日本の伝統芸能を漫画を通して堪能してみて下さい