大江慎一郎が描いた伝説のクソ漫画『私立ポセイドン学園高等部』のあらすじ概要・感想について紹介していきます。
『私立ポセイドン学園高等部』というタイトルで2000年代後半に天下の週刊少年ジャンプに舞い降りた伝説のクソ漫画と評される作品です。この作品はなぜここまで酷評されるのか?当記事ではあらすじや登場人物などを合わせて紹介していきたいと思います。
漫画史に残る伝説のギャグ漫画『私立ポセイドン学園高等部』のあらすじ
まずは『私立ポセイドン学園高等部』の概要やあらすじについて紹介していきます。
「私立ポセイドン学園高等部」連載からついに10年が過ぎました!よくもまあ10年間も叩き続けてくれてるもんだな!! pic.twitter.com/jC5Amtc1e2
— 大江しんいちろう「英雄!シーザーさん」連載中 (@s_ooe) 2017年12月25日
作品の概要と作者大江慎一郎先生について
大江慎一郎先生は現在も漫画家を続けていて「嫁姑は仲良くケンカする」という漫画を発売しています。互いに本当は大好きな嫁姑が、世間の常識、世間体を気にしてしまい大好きなのに嫌いなフリをして喧嘩活劇を繰り広げるとい嫁と姑のホームコメディとなっています。
あらすじ
私立ポセイドン学園高等部、通称「ポセ学」――。合格率100%、校則上等のモヒカン野郎が校長を務めるバカ高校で、今日もはっちゃけた奴らが所狭しと大騒ぎ!!
さあ、キミもこの高校に入学してみないか?
〝私立ポセイドン学〟の内容はおかしな生徒や教師によるオムニバス形式のギャグ漫画として展開され、タイトルを始め有名作品のパロディネタも多いのがこの作品の大きな特徴となっている漫画となっています。
『私立ポセイドン学園高等部』の登場人物たち
「ポセ学は」基本的に不快なキャラしかいなくて他の要素全てを台無しにするようなクオリティを誇る魅力的な登場人物が多数登場します。主人公を軸にそんな彼らを何人かご紹介します。
藻日山 寛治/モヒカン校長
モヒカン校長は、ポセイドン学園高等部校長
モヒカン刈りの頭にグラサンと鼻ピアスという見た目は記憶にある人も多いのでは?生徒に因縁をつけ、トイレでタバコを吸ったり、朝礼で酒を飲んで寝たり、彼女を連れ込んだり、二股がバレて彼女に振られるがよりを戻してからは貢がされている。
ハナモゲラ=モゲル/ハナモゲラ王子
私立ポセイドン学園に通う髪型のヤバイ男子生徒。
名前的にハナモゲラ語を連想したが、微塵も関係なく(たまたま被っただけだとしても普通は調べると思うんだけど…)ここまで全く笑えないのは才能だと思う。
爆笑妖怪 めらりにょん
人を笑わせ魂を抜き取る妖怪で、笑ってはいけない状況でなぜか登場するが、ギャグは全く面白くないため却って相手によい結果となっている。というキャラ
無を刻むポセ学において感情が動くのは「めらりにょん」が登場した回。コンビニに現れた「めらりにょん」が、おでんのリアクションネタで笑わせようとする所、意図は分からないが「ボケとボケが相殺し合って1ミリも笑えない」と減少を生み出し表情筋が揺れ動く
城ヶ崎沙織
見た目は男にしか見えないが、実は「女だから弱い」と言われたくない一心で修行を積んだことで、強くなりました…といった安易な出落ちキャラ。
この登場人物の紹介通り、この一発屋芸人の笑えないギャグを強制的に永遠見せ続けられているような感覚が続く…
『私立ポセイドン学園高等部』のつまらないポイント3選
歴代屈指のクソ漫画・つまらない漫画と形容される本作ですが具体的にどこがダメなのか?ポイントを3つ挙げてお伝えしていきます。
ギャグ漫画とは何か考えさせられる
改めて記して置くが、ポセ学は人類の考え得る限り最も底辺に位置するギャグ漫画である。今後この作品に比肩する、これ以下の評価を下される事は恐らくないと思う。
素人の落書きレベルの画力、学園という設定なのにまるで統一感のない世界観、下劣すぎるギャグに敬意のないパロディ、面白くない以前に意味の分からないストーリー…ギャグに関しては人それぞれ好みなどあることは理解しているが、単に不快とかそういう類のつまらなさに対し、ポセ学のギャグは唐突に殺されたような感じさえある。
完膚無きまでの笑えないギャグに違和感を覚え、これは本当にギャグなのか?という根本的な疑問が湧き出し認知機能が崩壊して死ぬ
ポセ学を推した編集はそれだけでクビになっても仕方ない
真に恐るべきは、これがジャンプに連載されていたという事実だと思う。当時の担当が「めらりにょん(これも超絶つまらない)」という短編を気に入った為に、読み切りが掲載される事になったそうだが、編集者の気が狂ったとしか思えない
同時期に連載されていた「タカヤ―閃武学園激闘伝」「ツギハギ漂流作家」など『クソ漫画』と形容される作品でもネタとして面白さがあった。
ポセ学の内容について話すべき事は何も無い。文字通り、本当に何も無い。
- 感想/内容紹介『ツギハギ漂流作家』ワンピースのパクリと言われる伝説の打ち切り漫画 - nounashi.manga
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作者は連載当時小学校の図画工作の先生をしながら描いてたそうです
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大江先生はポセ学の連載決まった当時は、小学校で非常勤講師やってたらしく、すぐ辞める訳にも行かないからしばらくは働きながら連載やってたそう。
単行本のおまけなどを見る限りとても真面目そうな方なので、「画が下手で、ただ面白くない人が、面白くない漫画を描いた」というシンプルな事実しか無くて、擁護のしようが無い。
唯一あるのは、他のギャグ漫画に対し、ポセ学よりマシと無意識下で感じ取れるようになった辺り、あれは未来への投資だったんだなと感じる…
作者は今も漫画を描いて頑張っているので応援したい。
「困ったじいさん」動画バージョンも作ったのでよかったら。誰か声あててくれないかなあ。 pic.twitter.com/8n2pFvN7Lw
— 大江しんいちろう (@s_ooe) 2018年11月23日
ポセ学アリだなって人いるのかな?
『私立ポセイドン学園高等部』を紹介しました。恐らくジャンプどころか、コロコロののおまけ漫画にすら及ばない漫画です。興味があれば読んでみて下さい。大江先生新しい作品に期待しています。